カンホンです。
以前東京デザインプレックス研究所のカウンセリングに行った話を書きました。

あれから結局デザインプレックスに入学することにしまして、現在Webデザイン・UIUXの基礎を学んでいます。
本職ではWeb系企業でWebやアプリのUIUXに関わることも多いのですが、改めて体系立ててデザインを学ぶことの重要さを感じています。
今回は学校で薦められたものも含め、自分が実際に使って非常に役立ったWebデザイン・UIUX初心者におすすめの書籍を紹介します。
- Webデザイン・UIUXに興味がある
- 仕事ですぐに役立つデザインのポイントを学びたい
- サービス/プロダクトの開発に関わっている
そもそもデザインとは
デザインに関する本を紹介する前に、「そもそもデザインとは何か」というお話です。
デザインというと、とても素敵なあるいは奇抜なグラフィックを想像する方もいると思いますが、必ずしもそれだけがが全てではありません。
これまで仕事や現在通う専門学校で学んだ経験を踏まえて、デザインの最低限の定義は以下を満たすことです。
- 対象がある
- 課題解決の手段である
例えば、駅で見る広告のビジュアル一つにも明確に対象があり、その対象のどんな課題を解決したいかが必ず作成の背景にあります。
またデザインには心理学に基づいた原則があり、「人が心地よい」「素敵」だと思うデザインを作るのは、センスでなく念入りに計画された意図です。
上記のような理論・デザインとは何かを理解することは重要で、視点があることでこの世にあふれているデザインを見る目も変わります。
Webデザイン・UIUX初心者の勉強におすすめの本3選
上記を踏まえて、今回は自分がWebやアプリのデザインに関わる立場から、特に役に立つと感じた本を3冊以下ご紹介します。
全て非常におすすめなので、是非お試しください。
①ノンデザイナーズ・デザインブック
こちらは私が初めてブログを作った時にも参考にした本で、人が良いと思う/理解しやすい視覚的なデザインに共通する法則がまとまっています。
また、前職でコンサルティング業界にいた際の資料作成の参考としても非常に役に立ちました。
ちなみにあの時は意識はしていませんでしたが、コンサルを初めとしたクライアントワークって資料デザインの仕事だよねと今では思っています。
本書では以下4つのシンプルな原則でデザインを解説しており、プロでなくてもわかりやすいレイアウト・デザインが作れるようになります。
- コントラスト(Contrast)
- 反復(Repetition)
- 整列(Alignment)
- 近接(Proximity)
とりあえずデザインの基礎を学びたい、という方はこの本から初めると良いです。
UXデザインの法則
こちらは現役でUIUXデザイナーの一線で働く方から薦められた本で、サービス/プロダクトに関わる方は必読です。
内容は心理学的な要素を軸に、実際にあったビジネスの例を取り上げてデザインを解説をしています。
- スナップチャットやYouTube等を例にした大規模UI変更の失敗・成功例
- Facebookがまずページの投稿の骨組みだけを表示してページ離脱を防ぐ仕組みを導入したこと
- その他、誰もが知るサービスに利用されている心理学的法則
デザイナーだけではなく、サービス/プロダクトに関わる全ての人が知っておくべき事項が凝縮された一冊です。
UIUX関連の書籍で何か買うならまずこちらが良いでしょう。
マイクロインタラクション
まさに「神は細部に宿る」をモットーとする本です。
ユーザーの動作に対する反応やステータス変化を伝えるための細かなデザイン(=マイクロインタラクション)がいかに重要かを実例を持って紹介します。
例えば普段何気なく使っている以下のような機能もマイクロインタラクションの例で、ユーザーのストレス軽減・離脱防止に大きな効果を発揮しています。
- ファイルダウンロード際のバーor時間表示が初めはゆっくりで最後に加速する
- Webページのスクロールバーで現在の位置(&変化したこと)を知らせる
- 登録フォームへの入力最中に赤字になり、必要な条件に満たさないとすぐにわかる
使い心地の良いサービス/プロダクトには間違いなく高いレベルのマイクロインタラクションが適用されています。
本書を読めば身の回りにあるマイクロインタラクションをより良く観察でき、自身が関わる仕事の質もさらに高いものになるでしょう。
まとめ
以上、今回はWebデザイン・UIUX初心者の勉強に役立つおすすめ本のご紹介でした。
デザイナーとして働く方でなくても、デザインの考えを学ぶことは非常に重要です。
元々私は一緒に働くデザイナーとのコミュニケーションに課題を感じたことで、自分でもデザインを理解しようと勉強を開始しました。
まだ勉強を始めて間もないですが、デザインに対する言語化が進み、自分の意図やデザインへのフィードバックをより良く伝えられるようになりました。
デザインを少しでも知っている重要性は、今後あらゆる職でますます高まっていくと思います。
興味を持たれた方はこの機会に是非、今回ご紹介した本でデザインの勉強を始めてみてください。