英語スピーキング上達には『速読速聴・英単語 Opinion 1100』を

カンホンです。

26歳の時にアメリカの大学院に留学し、帰国後は外資系企業や日系のグローバル企業に勤めながら英語とのお付き合いをこれまで続けてきました。

今も思考錯誤しながら英語の勉強を継続しており、特にスピーキング力の向上のためのトレーニングを日々実施しています。

そんな中、『速読速聴・英単語』シリーズの「Opinion」が非常に良い内容だと感じたので今回シェアをしたいと思います。

特に独学でスピーキングを上達させようとしている方にはおすすめの一冊なので、本記事を参考に是非お試しください。

松本 茂、Robert L. Gaynor、Gail K. Oura (著), 松本 茂 (監修)
こんな人向けの記事
  • 英語のスピーキングがなかなか上達しない
  • 幅広いトピックについて英語で意見を言えるようになりたい
  • 英会話における主張の方法を学びたい

 

そもそも英語のスピーキング力とは何か?

まず始めに「英語のスピーキングが苦手」という人は、自分が何が苦手なのかクリアにすることから始めてみてください。

それによりやるべきことが大きく変わってきます。

例えば、上手く英語を話せない理由として、ざっくり次のような分類があると思います。

  1. 英語を話すことに恥ずかしさを感じてうまく喋れない
  2. 日本語から英語を頭の中で変換しているのでスムーズに言葉が出てこない
  3. ボキャブラリ・文法の知識不足でスムーズに言葉が出てこない
  4. 自分の考えや意見の主張の仕方がわからない
  5. 話すトピックについての背景知識がない
  6. 発音が悪く相手に伝わらない

パッと思いつくそれぞれの対策については以下の通りです。

①については、オンライン英会話などで外国人の先生相手に話すことを繰り返していれば、だんだんとでも必ず慣れることができます。

必要なのは外国人と話すという経験だけで、割とすぐに解決できます。

②については、瞬間英作文の利用がおすすめです。

瞬間英作文を使えば英語のレスポンス力を飛躍的に高めることができ、独学でもスピーキングをかなりのレベルにまで到達させることができます。

以下の記事も参考にしてみてください。

【英語学習】瞬間英作文のおすすめツール&トレーニング教材を紹介

③、④については、単語・文法の強化と、話の型を身につける必要があります。

また、⑤についてはできる限り幅広い教養を身につけ、自分の考えを英語で言えなければなりません。

今回私が『速読速聴・英単語』シリーズの中でも「Opinion」が使えると思ったのは上記③〜⑤の部分についてです。

後ほど詳細を説明します。

⑥については、ネイティブの英語を聞いて真似る「シャドーイング」を続ければかなり改善できます。

シャドーイングについては以下を参考にしてみてください。

私の英語力を大幅に向上させた「シャドーイング」体験&やり方解説

また、Udemyの講座などを使って、発音のトレーニングも合わせて実施できるとより良いです。

それでは、以下『速読速聴・英単語 Opinion 1100』のおすすめポイントについて見ていきましょう。

 

『速読速聴・英単語 Opinion 1100』のおすすめポイント

『速読速聴・英単語 Opinion 1100』を私がスピーキング教材としておすすめする理由について、以下3つ挙げました。

  1. 多様なトピックが扱われている
  2. 1つのトピックに対して肯定・否定両意見があり、主張の仕方が学べる
  3. スピーキング教材として英文のレベルが丁度良い

それぞれ見ていきます。

①多様なトピックが扱われている

「日常生活」、「教育・社会」、「生命」、「司法」、「環境・国際」などバラエティ豊かなトピックがこの一冊にまとめられています。

本書のみで教養が十分につくかというと、勿論そんなはずはないですが、きっかけとしては十分だと感じました。

恥ずかしながら自分も全く意見を述べられない(=知らない)話題が多々ありました。

この本をきっかけに教養や関連するボキャブラリを身につけていくことは、間違いなくスピーキング力/スピーチ力の向上に繋がります。

②1つのトピックに対して肯定・否定量意見があり、主張の仕方を学べる

本書の大きな特徴として、議題→肯定意見→反対意見という順で英文が構成されている点が挙げられます

これにより、意見を主張する際の様々な表現が学べます。

例えば、相手に反対するにせよ、頭ごなしに反対せず、相手への理解を示した上で反対意見を述べることはコミュニケーションの基本です。

わかっているという方も多いかもしれませんが、そのようなお作法を改めて自分の中で整理するのにも非常に役立つ本だと感じました。

(アメリカ留学におけるクラスでの議論や、外国籍のメンバーと仕事を幾度も経験しても尚そう思っています。)

③スピーキング教材として英文のレベルが丁度良い

3つ目として「英文のレベル感が丁度良い」事がスピーキング教材としておすすめできる重要なポイントです。

速読速聴には上級者向けのAdvancedなどもありますが、「口からは出さないような難しい単語・文章」で構成されており、スピーキング向きではありません。

その点本書は「意見を述べること」にフォーカスして英文が作成されています。

つまり、実際の会話で使えるレベル=易/難しすぎない丁度良いレベルになっているのです。

私はこれまで色々な教材をスピーキング練習に使えないか模索してきましたが、これほど丁度良いものに会えるのは貴重だと感じています。

 

『速読速聴・英単語 Opinion 1100』のおすすめの使い方

最後に、私のおすすめの『速読速聴・英単語 Opinion 1100』の使い方をご紹介します。

①英文の内容・ボキャブラリ・文法を確認する

まず始めに文章を読んで内容を理解します。

最初から実際に声に出して読んでみる事がおすすめです。

わからない単語や文法があればここで覚えます。

②CDを聴きながら一緒に声を出すorシャドーイングをする

英語のスピードやリズムに慣れる、知らない単語は発音を確認するために、付属のCDを聴きながら声を出してみます(英文を読みながらでOKです)。

可能であれば、上述した「シャドーイング」にも挑戦してみましょう。

③1~2分で自分の意見を独りスピーチする

これが一番のポイントです。

読んだ文章のトピックに対して、自分の意見を実際に声に出して言ってみてください(それをレコーディングするとさらに良しです)。

自分は議題に対して賛成なのか反対なのか、それはなぜか、などなど。

やってみなくてもわかるかもしれませんが、めちゃくちゃ難しいです。

特に自分の知識のないトピックについては、本当に全然喋れません。

最初はそれでもちろんOKで、本トレーニングの目的は自分の現在地点を確認することでもあります。

できないことを自覚して、文章を頭の中で構成し話すトレーニングを継続していきましょう。

これができるようになるためには、単に英語を発する力だけでなく、幅広い教養も必要になります。

あらゆる話題について自分の考え・要点をさっとまとめて1~2分話せるようになれば、仕事であれ何であれ、おそらくどこでもやっていけます。

 

まとめ

以上、今回は『速読速聴・英単語 Opinion』のおすすめでした。

速読速聴シリーズには大学生の時からお世話になっていますが、「Opinion」はある程度英語力が上がった今でさえ使えると思える内容です。

特に英会話を始めたものの成長が頭打ちになっている人や、もっと上手く/論理的に喋りたいという思いのある人にはうってつけの一冊だと思います。

興味のある方は、本記事を参考に是非試してみてください。

松本 茂、Robert L. Gaynor、Gail K. Oura (著), 松本 茂 (監修)