TOEICは必要か?アメリカ留学・外資系での経験からの見解まとめ

日本人はTOEICを知らない人はいないと思いますが、世界的にはとてもマイナーなテストです。

今でこそスピーキング&ライティングテストがあるものの、それでも一般的に重視されるのはリスニング&リーディングテストのスコアです。

そんな理由からか、「TOEICは必要ない」「TOEICで点数が取れても仕方ない」なんて声を聞くこともありますが、私はそうは思いません。

自分はアメリカでの生活や仕事で実際に英語を使うようになり、単なるテストとしての一面以外にもTOEICについて新たな気づきがありました。

今回はそんな私の体験から、TOEICの実用面についてのシェアです。

こんな人向けの記事
  • TOEICで高得点を取ることに意味はないと思っている
  • TOEICが簡単なテストだと思っている
  • 将来外資系企業などで英語を使って仕事がしたい

 

アメリカで気が付いたTOEICの実用性

私は2016年のアメリカ留学中に、現地でTOEICを受験したことがあります。

その際は、それ以前に受けた時から数年ぶりの受験で、その後日本での就職活動を予定していたため、英語力証明取得のための受験でした。

試験を受けながら改めて感じたことは、「TOEICの問題は思っていたより遥かに実用的」ということでした。

これはアメリカに来る前では気づかなかったことです。

例えばチラシの見ることにしろメールのやりとりにしろ日々アメリカ行っていたため、問題を見たときに、

ああ、TOEICってちゃんと考えられていたんだな

と、海外で英語を使う生活を経て初めて分かったのでした。

当たり前と言えば当たり前なのですが、海外で経験をしたことがない人がTOEICを受けてもこれを感じることはできません。

体験した身だからこそ言えることですが、TOEICを勉強する=海外の生活・ビジネスに直結する英語力を養成しています。

なので、まず始めに言いたいことは、留学にせよ仕事にせよ、海外を志す人は安心してTOEICを頑張ってくださいということです。

 

TOEIC900点をとってからが勝負

アメリカでのTOEIC受験した際に気が付いた点の二つ目です。

TOEICの問題のシチュエーションが簡単で、実際に遭遇するようなものであればあるほど、点数を落とすことの意味は大きいと感じました。

TOEICで900点を取ることは、多くの人にとって一つのマイルストーンになるかと思います。

しかし、そのレベルに到達した人に注目して欲しいのは、900点をとったとしても90点は落としているということです。

言い換えると、実際のビジネスにおいて、約9~10%ほど何かしらの形でコミュニケーションがうまくいかない可能性があるとも捉えられます。

勿論、体調・集中力・その他様々な要素に左右されて点数は多少上下すると思います。

が、コミュニケーションの齟齬は限りなく0%に近いのが望ましいことは言うまでもありません。

TOEICの点数が高い人が必ずしも英語ができるとは限りませんが、本当に英語ができる人はTOEICでも確実にハイスコアをとります

900を取ったことに満足せず、950、990と点数向上させていくことには大きな意味があると考えています。

 

TOEICは仕事で使う英語の最低限の基礎力

TOEICが思ったより実践的であると先に述べましたが、TOEICは仕事で使う基本的な英語運用能力に直結すると考えています。

私は外資系のコンサルティングファームで、海外支社のメンバーや海外のパートナー企業とのプロジェクトを推進する経験をしてきました。

周囲を見ると、TOEIC800~900程度の英語力がない人はそういったグローバル案件にかなり苦労をしている印象でした。

もちろん会話を含めたコミュニケーションが取れることが第一条件とはなります。

しかし、上記点数は最低でもないと、英語を読み、聞き取り、ディスカッションするというスピード感についていくことがかなり厳しくなります。

ちなみに、TOEICの点数が低くても英語で仕事ができると思っている人も、よりレベルの高い仕事を行う必要が出た時に確実に太刀打ちできなります。

英語を仕事上の一つの武器とするのであれば、やはりTOEICのスコアは気にして、勉強を続けていくべきです。

 

定期的なTOEIC受験のすすめ

正直、私はTOEICに特化した勉強が好きではありません。

しかし、自分の現在の英語力を確認するために受験する意味は大いにあると考えています。

英語基礎力のチェッカーとして定期的にTOEICを受け、今後の勉強計画に役立てることは非常におすすめです。

他の英語テストに比べ、TOEICは最もお手軽に受験できる英語のテストです。

基本的に毎月開催されていますし、時間も2時間程度で、費用もそこまで高くはありません。

数ヶ月~年に1回程度受験して、自分の現在位置と目標までの距離を定期的に確認していただければと思います。

 

まとめ

以上、本日はTOEICに関するシェアでした。

事実、日本でのTOEICで高得点を取得していることの威力は絶大です。

就職や転職活動で「TOEIC 900点」と言えばほとんどの企業で「英語ができる」と見なされ、キャリアのチャンスがぐんと広がります。

しかしそのような効果以外にも自分の英語力を向上させるきっかけ・ツールとしてTOEICは非常に有効です。

TOEICとうまく付き合いながら、効果的な英語の勉強を継続していただければと思います。