【体験談】英語多読の4つの効果と学習効率を高めるポイントまとめ

カンホンです。

今回は英語の多読効果と学習効率を高めるポイントについてのシェアです。

参考までに私の英語スペックは以下の通りですが、これまでの英語学習の中心は間違いなく洋書を使った英語の多読でした。

  • TOEIC 955点(だいぶ前)
  • IELTS 7.0(だいぶ前)
  • 純ドメ育ちから、26歳の時アメリカの大学院に留学(初の長期海外生活)
  • 外資系企業にて多国籍メンバーを率いての業務リード経験多数
  • 彼女が外国人なので英会話が生活の一部になっている

結論から言うと、多読は英語力の向上に効果抜群で、リーディングだけでなく英語力のあらゆる側面を底上げします。

言い方を変えると、多読なしに英語の上級者への道はあり得ません

本記事を参考に、英語の多読に是非チャレンジしてみてください。

こんな人向けの記事
  • 英語の多読に興味がある
  • 英語の多読の効果・ポイントが知りたい
  • 楽しい英語の勉強がしたい

 

私が感じた英語多読学習の4つの効果

私が多読と出会ったのは大学3年生の頃で、1年以上毎日夢中でペーパーバックを読んでいました。

また2018年秋に英語小説の多読を再開し、現在まで毎日欠かさず読んでいます。

以下、私がこれまでの経験で感じた英語多読の4つの効果です。

  1. 推測力が身につき、読みのスピードが格段に速くなる(リーディング)
  2. 英語をまとまりで聞き取る力が向上する(リスニング)
  3. 自分が実践で使える表現が増える(ライティング&スピーキング)
  4. 結果として英語テストの点数が大きく上がる

①推測力が身につき、読みのスピードが格段に速くなる(リーディング)

まず一つ目は言わずもがなリーディング能力の向上です。

英語の多読で特に小説を読んでいると間違いなく知らない表現が出てきます。

その際に毎回辞書を引いていると、流れに乗れず多読の恩恵を受けることができません。

そこで知らない単語や表現の意味を前後の文脈から推測しながら読むとやがてそれが普通になり、6~8割の理解でどんどん前に進む力が身につきます。

上記の要領で大量の英文を読んでいると、学習参考書に出てくる長さの英文は一瞬で読めるようになり、理解力が格段に増していることに気がつきます。

②英語をまとまりで聞き取る力が向上する(リスニング)

意外に感じられるかもしれませんが、英語の多読をするとリスニング力も伸びます

私が学部時代に受講していた英文学のクラスの教授曰く、英語をまとまりとして理解する力が高まるからだとのことでした。

現に私も学部時代に受けたTOEICで、英語多読しかしていないにも関わらずリスニングを簡単に感じるようになり、スコアを大きく伸ばしました。

リスニング力を伸ばしたい方は英語をただひたすら聞くだけでなく、多読によるリーディングも平行して行うことがおすすめです。

多読を通じた大量のインプットにより、リスニングの学習効果も大きく高まります。

③自分が実践で使える表現が増える(ライティング&スピーキング)

これは自分が現在まさに感じている効果ですが、英語多読により自分の引き出しとなる表現を圧倒的に増やすことができます。

英語の小説を読んでいるとネイティブ特有の言い回しが沢山出てきますが、これを一つ一つ自分のものにします。

具体的には、気になる表現はチェックを付けておき、あとでまとめて調べノートを作成することで、自分の表現として使えるようにします。

これにより私はアメリカ留学からの帰国後も新たなネイティブ表現をどんどんと吸収し、自身のライティング・スピーキング力を向上させてきました。

おそらくこの勉強法はこれからも一生続きますが、逆に言えばどこまでも英語力を伸ばしていくことができるので非常にワクワクしています。

④結果として英語テストの点数が大きく上がる

①〜③の結果当然のことですが敢えて効果の一つとして挙げると、英語のテストにおける点数が上がります

私は大学学部生の時にTOEIC800点を突破しましたが、この時の勉強の中心は間違いなく英語小説の多読でした。

特に、英語小説を読む際には知らない表現もある中で想像力をフルに働かせながら読み進めていきます。

そのように多読の中で鍛えられるシチュエーションを想像する力は英語のテストでも大活躍し、テスト対策をしなくとも驚くほどスムーズに問題が解けます。

以下の記事で私がTOEIC800点を突破した際の記録をまとめていますので、そちらもご参照ください。

【英語小説多読】TOEICスコア800点超えを実現したおすすめの洋書

勿論TOEICだけでなく、英語多読でネイティブ表現を大量に浴びることに比べれば、どんなテストでも易しく感じられるようになるはずです。

 

英語多読学習のポイント

英語多読学習の恩恵を最大限に得るためのポイントを以下ご紹介します。

気にするべきこととしては三つです。

  1. どのレベルで始めるか?
  2. 何を読むか?
  3. 何で読むか?

①どのレベルで始めるか?

まず英語多読をどのレベルで始めるかですが、個人的な感覚ではTOEIC600点程度は最低でも欲しいです。

反対にその程度の基礎力がないと学習効率が落ち、満足する結果を得ることができません。

TOEIC600であれば、一般的な英語学習参考書に掲載されている覚えるべき基本的な単語・文法を覚えれば必ず到達できます。

まず英語を読む土台なしには多読は始められないので、少し苦痛にはなりますが、まずは頑張って機械的にでも覚える作業を継続してください。

以下の記事でTOEIC400点から800点を目指す勉強法を紹介していますので、そちらもご参照ください。

【英語学習】TOEIC400点から800点へ確実に上げるための戦略&勉強法

②何を読むか?

TOEIC600点程度の基礎力がついたところで何を読むかですが、正直続けられるものなら何でもOKです。

ただし注意点があり、Penguin Readersなどオリジナルの書き直し・語彙制限のあるものは選ばないでください

自分が知らないネイティブ表現がゴロゴロ出てくるオリジナル版を読むことに多読学習の意味があります。

個人的にはシドニー・シェルダンを特に初心者におすすめしていますので、興味のある方は以下の記事も参考にしてみてください。

【英語小説多読】シドニー・シェルダン小説全18作品制覇への道

他にも選び方としては、すでにストーリーを知っているもの日本語小説の英訳版も読みやすくおすすめです。

(例えば前者はハリーポッター、後者は村上春樹の英訳版など。)

③何で読むか?

私の大学学部時代の時はペーパーバックで英語小説をひたすら読んでいましたが、今の時代はKindleの利用がおすすめです。

というか、英語多読の学習効率が段違いに高まるので使わない手はありません。

紙の質感が好きなんだ!」という人も、Kindle未体験であればとりあえず一度試してみてください。

その読書体験の素晴らしさと利便性に、おそらく「何でもっと早く買わなかったんだ」と後悔します。

iPhone/iPadのアプリでいいじゃん」と言う人に対しても、Kindle端末は全く違う体験だと言っておきます(自分は両方体験済です)。

詳細は以下の記事でまとめています。

【使わなきゃ損】Kindleでの英語多読がハンパなく効率的でおすすめ

 

英語の多読はもはや勉強ではなく最高に楽しい

最後に付け加えておくと、英語の多読はもはや勉強ではなく最高に楽しいです。

私の英語学習のモットーは「楽しく継続できること」なので、英語小説を中心とした多読学習が非常に性に合っています。

毎日の習慣として組み込んでしまうと、あとは気づいたら英語が上達している状態を作り出すことができます。

(私は英語の多読以外にも海外ドラマを見ることが毎日の習慣になっています。)

努力だと思わずに続けらる勉強法だけしていても、毎日継続することさえすれば英語力は必ず向上します。

例えば、英語多読の目的がTOEIC等のテストスコア取得だとしても、間違いなく結果に繋がるので安心して取り組んでください。

 

まとめ

以上、今回は英語多読における効果・ポイントのまとめでした。

今回の要点を改めて挙げると以下の通りです。

  • 英語多読により、リーディングだけでなく他の技能も全て向上する
  • 英語多読を継続すれば結果的にテストのスコアも確実に上昇する
  • 多読への挑戦はTOEIC600程度の基礎力がついてから
  • 読むものはなんでもいいがオリジナル版で、続けられるものを選ぶ(おすすめはシドニー・シェルダン)
  • Kindleを使って学習効率を最大化すべし

毎日10ページでもいいので、決めた量をひたすら続ければ、それはやがて大きな大きな力になります。

そして、英語の多読は非常に楽しいので継続ができます。

本記事を参考に、是非この機会に英語の多読学習を始めてみてください。