カンホンです。
今回は「TOEICの勉強をせずにTOEIC900点を取得する勉強法」ということでまとめます。
参考までに私の英語スペックは以下の通りです。
- TOEIC 955点(だいぶ前)
- IELTS 7.0(だいぶ前)
- 純ドメ育ちから、26歳の時アメリカの大学院に留学(初の長期海外生活)
- 外資系企業にて多国籍メンバーを率いての業務リード経験多数
- 彼女が外国人なので英会話が生活の一部になっている
私はTOEIC形式の問題集や参考書を使った勉強をほぼせずこれまでTOEICのスコアを伸ばしてきました。
TOEICで高得点を目指したい方は是非本記事を参考に勉強をしてみてください。
- TOEICで900点を取得したい
- しかしTOEIC対策の勉強が辛い
- 楽しい英語の勉強がしたい
目次
はじめに
なぜTOEIC対策用の参考書で勉強をしないか?
完全に個人的な意見ですが、一言で言うと面白くないからです。
確かにTOEIC用の参考書を中心に勉強することが高得点を取得するための最短ルートになる場合もあります。
しかし、私のように退屈に思う人もいるはずです。
試験直前や自分の力を測るためにTOEIC形式の問題を解くことは勿論ありですが、そればかり解いていても結局テクニックを学ぶことに注力してしまいます。
私は、TOEICのスコアを上げるために必ずしもTOEIC対策の問題を解いている必要はないと思っています。
様々な方法で楽しみながら英語を勉強する方が長続きし結果的にスコアも上がる、という個人の経験から今回シェアをします。
TOEIC900点をとるメリット
学習者へのモチベーションとして言うと、TOEIC900点を超えると見える景色が変わります。
特に「就活での威力」と「周囲からの評価」という点です。
まず就活・転職活動において、TOEICが900点あるとエントリーできる企業・ポジションがグンと広がります。
また、日本では良くも悪くもTOEIC900点=凄いやつの風潮があるので、その勘違いにより色々な機会がまわってきます。
「TOEIC取れても喋れないと...」と思っている方。
いいんです、とりあえずは。
TOEIC900点くらいの基礎力があれば、英語はすぐに喋れるようになりますし、業務で使えるレベルになります。
逆に600点程度で喋れても、たかが知れているレベルです。
とりあえず900点取ればその後の人生が楽になり出すので、そこまで頑張って勉強を続けましょう。
ステップ①:TOEICの勉強をせずにTOEIC600点を取得する
- TOEIC600点までは基本的な単語・文法を覚えているか否かだけ
- おすすめ教材はDUO
- 暗記作業をルーティン化する
TOEIC600点までのレベルは基礎の基礎の段階で、覚えるべきものを覚えているか否かで決まります。
基本的な単語・文法をしっかりと覚えていれば確実に取れます。
色々参考書に手を出す必要はなく、本当にこれだけです。
最初は暗記することが多く大変かもしれませんが、ここを抜けると英語学習は一気に楽になります。
おすすめの学習教材
おすすめの参考書としては、かの有名なDUOです。
単語・文法・熟語全て一冊でカバーでき、この一冊に書かれている内容を完璧にマスターすればTOEIC800点は取れるレベルにまで到達します。
(なので、このレベルを抜けた後もしばらく使い続けられます。)
私は実際の会話に使えるフレーズ集として現在でもDUOを繰り返し使っていますが、それくらい実用的でもあり優秀な参考書です。
学習のポイント
単語や文法の暗記作業をルーティン化することが何より大切です。
例えば、以下のように暗記作業のサイクルを決めてしまい、脳に何度も擦り込んでいきます。
- 朝に単語帳を5ページ進め、夜に再度同じページを確認する
- 翌朝前日の5ページを確認すると共に、次の5ページを覚える(&夜確認する)
- 以降当日分&前日分のチェックを繰り返す
- 週末には1週間分まとめて復習する
「暗記ができない」という人は大抵毎日継続していなかったり、不定期の勉強をしているためなかなか定着しないのです。
1回10分など短時間でもいいので「何度も確認する」「毎日行う」ことがこのステージでの勉強でのポイントとなります。
単語・文法の勉強については以下の記事も参考にしてみてください。

ステップ②:TOEICの勉強をせずにTOEIC700点を取得する
- TOEIC600点を超えたら英語小説の多読を始める
- おすすめはシドニー・シェルダンの作品
- 毎日10ページでいいのでコツコツ継続する
TOEIC600点を超えてからは、英語小説の多読を始めることをおすすめします。
私はTOEIC600点を超えてからはしばらく「英語小説を読む」という学習のみを続けていましたが、このレベルを早々と突破することができました。
英語小説の多読は、一生続けていける楽しい勉強法として非常におすすめかつ、テストスコア向上にも抜群の威力を発揮します。
おすすめの学習教材
私の特におすすめはアメリカのミステリー作家シドニー・シェルダンの作品です。
彼の作品は平易な英語で書かれており初心者も読みやすく、ストーリー展開がとんでもなく面白いので多読教材としてイチオシです。
彼の作品でも特におすすめを挙げるとすればMaster of the Gameで、どなたにも是非読んでもらいたい一冊です。
他にもシドニー・シェルダンの作品は多々あり、以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。

学習のポイント
英語小説の多読についても毎日コツコツと続けることが重要です。
私は大学学部生でTOEIC700点を超えた時、英語小説の多読について、毎日10ページを確実に1日も休まず読んでいました。
たった10ページと思うかもしれませんが、毎日続けることで大きな大きな力になります。
英語学習全般に言えることですが、1日の中で朝から晩まで長い時間を費やす必要はありません。
それよりも、毎日少しでもいいので続け、長い期間勉強を継続するスタイルを身につけることが大切です。
また、学習の際はKindleの利用がおすすめですので以下の記事も参考にしてみてください。

ステップ③:TOEICの勉強をせずにTOEIC800点を取得する
- TOEIC700点を超えたらシャドーイングを開始する
- 速読速聴シリーズでのシャドーイングがおすすめ
- 通勤・通学などの隙間時間を使って取り組む
TOEIC700点を超えた頃には、英語学習もかなり習慣化されてきているかと思います。
英語小説での多読は引き続き行い、ここからは新たにシャドーイングを取り入れると英語力の向上が加速します。
シャドーイングとは、自分の耳から聞いた音をそのまま口から発するトレーニングです。
英語のリスニング力向上に大きな効果を発揮します。
おすすめの学習教材
私の特におすすめは速読速聴シリーズでのシャドーイングです。
TOEIC800くらいのレベルでしたら、「Advanced 1100」「Core1900」両方使って学習ができるかと思います。
肌感としてはTOEICよりちょっと速いくらいの音源なので、TOEIC試験のリスニングが聞き取りやすくなります。
学習のポイント
シャドーイングのポイントは隙間時間を有効活用することです。
音源さえあれば手ぶらで学習ができるので、通勤や通学の時間にもシャドーイングはできます。
例えば自分の場合は学生時代家から駅までの徒歩10分×行き帰りで、毎日20分をシャドーイングの時間と決めていました。
1日たったそれだけの時間でしたが私の英語力を大きく向上し、TOEIC800点を突破することができました。
最初は学習参考書の音源でシャドーイングをおすすめするものの、英語の音声なら何でも使えます。
より高いレベルの教材を使いたけば、英語のラジオやドラマでシャドーイングをすることも可能です。
ここまでできるようになると、英語力は文字通り際限なく伸ばしていくことができます。
詳細なシャドーイングの方法については以下の記事にもまとめていますのでご参照ください。

ステップ④:TOEICの勉強をせずにTOEIC900点を取得する
- TOEIC800点を超えたら海外ドラマ視聴を始める
- おすすめはglee, Gossip Girl, SUITSなど
- 始めは英語字幕を使いつつ、何度も同じ作品を見ることでインプットを強化
TOEIC800を超えたあたりから、より生きた英語の学習教材を使って英語を学んでいくことがおすすめです。
特に海外ドラマの視聴には是非挑戦していただきたいです。
ここまでくるともはや英語の勉強が勉強では無くなり、楽しくて仕方なくなります。
おすすめの学習教材
私おすすめはglee, Gossip Girl, SUITSです。
glee, Gossip Girlなど、特にハイスクールもののドラマを見るとマシンガンのような速さの英語に最初は間違いなく圧倒されます。
しかし、ある種このような高地トレーニングを続けていると、TOEICのリスニングはとてもスローに聞こえるようになります。
また、SUITSにはサラリーマン男子の心に響くレッスンが沢山詰まっており、英語以外の学びの点からもおすすめです。
学習のポイント
初めから字幕なしは辛いので、英語字幕をつけて見る→同じ作品を字幕なしで見るといったステップで進めるといいかと思います。
また、同じ作品を何度も見ることで、作品で使われているフレーズや言い回しを自分の中に定着させることができます。
私は上記に挙げた作品はどれも3周しました(勉強目的というよりは、単純に面白いからでもあります)。
最初はついていくことが大変かと思いますが、その感覚がなくなり内容を純粋に楽しめるようになった時、TOEIC900は間違いなく超えています。
海外ドラマ視聴については以下の記事にもまとめていますのでご参照ください。

まとめ
以上、今回はTOEICの勉強をしないでTOEIC900点を取得する勉強法のご紹介でした。
TOEIC対策の参考書・問題集との睨めっこに疲れた人は、是非今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。
ちなみに、TOEIC900点を取った人のみが知る真実ですが、正直TOEIC900は大したことありません。
TOEIC900=英語がすごくできるようになった自分を想像すると思いますが、逆にネイティブとの圧倒的な差が見えるようになることで絶望すらします。
しかし、それでもいいんです。
始めにも述べたように、TOEIC900点はあらゆる機会へのチケットのようなものです。
チケットさえあれば、そこからは自分のさらなる頑張りでどうにでもなります。
そして、900点を取るまでに身につけた継続力があれば、大抵の物事は成功させることができます。
TOEIC900点は通過点という気持ちで、是非コツコツと勉強を続けてみてください。