カンホンです。
今回は海外の大学における無料のオンラインMBAプログラムをご紹介します。
MBAの一部の授業・コースではなく、無料のMBA=学位プログラムです。
MBAがタダ(or ほぼタダ)で取れます。
自宅でできる自己研鑽として、興味のある方はこの機会に是非挑戦をしてみてください。
- 仕事に忙しい日々の中でもスキルアップを図っていきたい
- 日本にいながら海外MBA取得を目指したい
- なるべくお金をかけずにMBAを取得したい
目次
始めに:目的に合わせたMBAの選択を
MBAというと、仕事を辞めて1000万~2000万のかかる海外留学に行くというイメージが一般的かと思います。
それは現時的でないと思う人は多くいるであろう一方、それでも「MBA」という響きへの憧れを持っている人も一定数いるのではないのでしょうか。
しかし、MBAなら日本の大学でも取れますし、現在海外有名大学がこぞってオンラインMBAを提供しており、海外に行く必要は必ずしもありません。
結局はMBAに何を求めるか、です。
例えば、海外という異国の地で英語で戦う辛い経験を生で味わいたいのなら、やはり大金を払ってでも現地に行く意味は見いだせると思います。
あるいは、主に経営の体系的な知識の習得が目的であれば、オンラインで完結させ、日本を出ることに拘る必要はないかもしれません。
ご自身の目的に合わせて選択いただければと思いますが、特に後者のような場合、今回のテーマである「無料のオンラインMBA」はかなりおすすめです。
「無料でMBAが取得できるのか?」と怪しむ人もいると思いますが、以下そんな夢のようなプログラムの詳細をご紹介します。
無料のMBA①:Quantic, The Free MBA
旧Smartlyという名のサービスでした。
Quanticでは、今回ご紹介するThe Free MBAの他にThe Executive MBAとThe Open Coursesが提供されています。
(The Executive MBAは費用がかかります。)
参考 The Business School of the Future Has Arrived.QuanticQuantic, The Free MBAの概要
Quanticでは従来のオンキャンパス型の教育やビデオ主体のオンラインコースとは一線を画する無料のMBAプログラムが提供されています。
そのキーとなるのはモバイルファーストで設計された教育プラットフォームで、これによりアクティブラーニングを促進し学習効率を最大限に高めます。
また、選抜されたメンバーによる学びの場を提供されていることで、ネットワーキングの意味でも非常に強いものがあることもメリットの一つです。
企業と提携し、送り込んだ卒業生に対してQuanticがチャージをすることで、学生に対する無料で高品質の教育環境を実現しています。
まさに、未来のビジネススクールと言えるサービスです。
入学要件
ウェブサイトに掲載されているThe Free MBAのミニマムの入学条件は以下の通りです。
- 大学学部を卒業していること
- 最低2年の就業経験があること
- 十分な英語力を備えていること
GREやGMATは必須ではありません。
出願後、インタビューがあります。
これだけ見ると大した要件にはないように見えますが、その競争は熾烈を極めます。
同サービスの出しているデータによると、70%がトップスクール(Harvard, MIT, etc.)の出身で、職歴も世界の名だたる大企業が占めています。
無料とは言え、ハイレベルなコミュニティを保つために徹底された選抜が行われていることが想像されます。
ちなみにLinkedInでサーチをかけてみると、日本から参加している学生もいました。
Quanticに興味がある方は、その方達にコンタクトをとってみるのもいいかもしれません。
学費
完全無料です。
今の時代、必ずしも「良い教育」=「高いお金をかけるもの」ではありません。
無料のMBA②:University of the People, Tuition-Free MBA
Univerisity of the People(以下UoPeople)は元々世界の貧困層をターゲットに創設されたアメリカのオンライン大学です。
運営費以外のコストが基本的に無料という世界でも類を見ない取り組みを行なっており、授業料無料のMBAプログラムが提供されています。
参考 ONLINE TUITION-FREE MBA DEGREE ONE YEAR PROGRAM IN MANAGEMENTUniverisity of the PeopleUniversity of the People, Tuition-Free MBAの概要
UoPeopleのMBAは最短約1年間のプログラムで、世界各地からの受講生と共に100%オンライン環境で学びます。
UoPeopleの講師は、プリンストン・コロンビア・オックスフォード・NYUなど有名大学から集まっており、授業料無料とは言え教育の質にも力を入れています。
学生のスケジュールに合わせたフレキシブルな授業の取り方が可能で、各コースは9週間、各学期に最大3つのコースを受講できます。
フルタイムの場合、最短15か月でプログラムを全て完了することが可能です。
パートタイムの場合、学期ごとに一つずつコースを取るペースで進めることもできます。
入学要件
以下、ミニマムの入学要件です。
- 大学学部を卒業していること
- 十分な英語力があること(基準:TOEFL 71 or IELTS 6.5等各種テストにより)
- 最低2年の就業経験を有していること
- 上司や教授からの推薦状を1枚
上記の他に、UoPeopleに入学するにはどのコースでもUoPeople Foundationsという基礎クラスの受講が必須となります。
(志望するコースの基礎知識をつけると共に、UoPeopleでやっていけるかを確認するお試しコースのようなものです。)
MBAの要件にGMATなどのテストスコアは必要ありません。
英語の要件も他のMBAに比べれば比較的緩く、頑張れば誰でも手の届くなので、現段階で英語に不安がある人も挑戦してみる価値はあるかと思います。
学費
授業料は無料なのですが、テスト費用が科目毎に$200ドルかかります。
MBA修了までに想定される費用は$2,460です。
完全無料ではないにせよ従来のオンラインMBAの1/10程度のコストなので、魅力的なプログラムであることには変わりありません。
無料のMBA③:New York University of Business and Technologies, MBA
New York University of Business and Technologies (NYUBT)は完全オンラインの大学で、授業料無料のビジネス・ITの学位プログラムを提供しています。
参考 Master of Business Administration (MBA)NYUBTNew York University of Business and Technologies, MBAの概要
NYUBTでは授業料無料のフレキシブルなオンラインMBAを提供しています。
本プログラムでは、マーケティング・リーダーシップ・アントレプレナーシップなどビジネスリーダーに不可欠な幅広い知識を得ることができます。
完全オンラインで修了までに約2年かかりますが、Accelerated Programを利用すると最短8か月でMBA取得が可能です。
入学要件
以下入学要件です。
- 大学学部を卒業していること
- 十分な英語力があること
英語要件の詳細については記載されておらず、入学申請プロセスの中でインタビューやテストスコアの提出などを求められるかもしれません。
何れにせよMBAの入学要件としてはかなりゆるいものだと言えます。
学費
テスト費用にトータルで$980ドルかかりますが、授業料は無料で、MBA取得までに必要なコストはそれだけです。
一つNYUBTの注意点としては、第三者機関認定の大学ではないということです。
※アメリカのオンライン大学については、Distance Education Accrediting Commission (DEAC)で認定が行われています。
これをどう取るかは人次第ですが、将来的には認定を受けることも検討しており、認定を受けるとNYUBTのテスト費用がおそらく上がるとのこと。
学位の対外的な価値に拘らず、経営の体系的な知識を得るため、MBA教育を英語で低コストで受けたいという人にはおすすめできるプログラムかと思います。
まとめ
今回はオンラインで受講できる無料のオンラインMBAプログラムのご紹介でした。
自宅でのオンライン学習が日本でもますます一般的になりつつありますが、海外のMBAに、しかも無料でチャレンジすることが今の時代可能です。
日々の学習時間を捻出しながらの受講にはなると思いますが、ご自身のキャリアに間違いなくプラスになるので、興味のある方は是非挑戦してみてください。