先日友人に誘われ一般財団法人全国福利厚生共済会という組織のビジネスの説明会に行ってきました。
そこではいわゆるネットワークビジネスの世界を生まれて初めて目の当たりにしてきました。
結論を言うと、自分には合わないと思い加入しなかったのですが、社会勉強としては非常に興味深いものだったと考えています。
外から見るとやばい組織にしか思えませんが、案外彼等の思想や行なっていることはまともではないかという印象を受けました。
今回は私も初接触であったネットワークビジネス、共済会がどんなものか実体験として感じたことをシェアさせていただきます。
- ネットワークビジネスがどんなものか知りたい
- 全国福利厚生協会がどんな組織か気になる
- ぶっちゃけ周囲の意見など気にせずとにかくお金を稼ぎたい
ネットワークビジネスとは?
ネットワークビジネスという言葉はおそらく多くの人が聞いたことがあり、ほとんどの場合ネガティブな背景で語られることが多いのではないのでしょうか。
私も以前はそれが実際にどんなものか知らなかったのですが、一般的なイメージは以下のような感じです。
- 人を紹介し、その組織/取り組みに巻き込む事で報酬を得る
- その紹介した人がさらに別の人を紹介するとその分も報酬を得られる
- ピラミッド構造で自分の下にぶら下がる人の数だけ収入が増えていく
一見、凄い儲かる、夢のような仕組みに思えます。
では何故ネガティブな印象があるかと言えば、一定のリスクがある形態のネットワークビジネスの泥沼にハマってしまう人もいるからだと思います。
例えば在庫を抱え込むなどして失敗するケースです。
しかし、そのようなビジネスを展開する組織が必ずしも全て違法な事をしている訳ではありません。
皆んなよくわからないけど何となく怪しい・怖いという理由で、ネットワークビジネス=「やばい」という反応をするのが実情かと思います。
全国福利厚生共済会の概要
私が(ネットワークビジネスだと知らずに)説明会行った全国福利厚生共済会ですが、2002年に「相互扶助事業の全国構築」を目的に発足されています。
名前に福利厚生の名がつく通り、福利厚生に関するサービスの提供を活動の主としています。
参考 みなさんの掛金が一般財団法人全国福利厚生共済会の「相互扶助事業」をつくり育てます。一般財団法人全国福利厚生共済会私の認識では現会員の紹介のみで説明会に参加できるようです。
中小企業・個人でのサービス利用
福利厚生というと日本の大企業では充実しているイメージが強いです。
しかし、日本にある会社はほとんど中小企業で、大企業のような福利厚生を提供できるところは多くはありません。
そんな福利厚生を中小企業やさらには個人でも利用できるようにしたのがこの全国福利厚生共済会でした。
現在全国に20万以上いる会員規模により、様々なお店や施設と提携・割引や優待サービスを提供ができます。
また、会員が増える事でさらにその内容が良くなっていく仕組みになっています。
副次的な効果として説明会で挙げられていた事例では、以下のようなものがありました。
就職サイトに高いお金を払って求人を出してもこれまで人が集まらなかった中小企業が全国福利厚生共済会に加入した。
そして、福利厚生サービスの内容を求人情報に載せたところ、応募人数が前年の何倍にもなった。
福利厚生がある企業=信用できる・いい会社という印象が生まれる→結果、応募が倍増した。
個人の利用でも、サービスを利用するだけの会員なら月2,800円で済みます。
600以上あるサービスから自分に必要なものを使うだけでも簡単に元は取れると言えそうです。
ビジネス会員としての利用
ビジネス会員(=ネットワークビジネスの参加者)はプライム会員と呼ばれます。
このプライム会員は月4,000円を払う事で全国福利厚生共済会の提供する福利厚生サービスを受けながら、組織の規模拡大に貢献することで報酬を得る事ができます。
参考 プライムビジネス一般財団法人全国福利厚生共済会プライムビジネスはどんな仕事?
①権利金を支払ったり多額の初期投資をする必要はありません。
②商品の仕入れや在庫を持つ必要がありません(持ちたくても、持てません)。
③自分や家族、全国の会員のために、毎月定額の会費を納めるだけです。
④プライム倶楽部の良さを伝える仕事です。
報酬の仕組みは割と複雑で、ここでは詳細は割愛しますが、基本的な仕組みは以下の通りです。
- 自分が紹介したメンバー、そのメンバーから紹介されたメンバーの数によりポイントが与えられる。
- プライム会員はそのポイントを元に毎月報酬を受け取ることができる。
在庫を持つようなビジネスでもないのでリスクはほぼないに等しく、辞めたかったらいつでも辞めることが可能です。
彼等が強調していたのは権利収入という言葉で、
「労働収入だけに頼る事が不安な時代、複数の収入口を持って個人の経済基盤を整えましょう」
→「そこから自分の夢や目標に向かってチャレンジしましょう」&「それが同時に社会貢献にも繋がります」
という主張でした。
個人的な感想では、正直言っている事は至極真っ当だと思います。
自分がブログを書いている理由や、本業以外にも色々チャレンジしている事も同じような理由からですし。
ちなみに理事の信念がこの仕組みによって少数の大金持ちをつくりたいのではなく、多くの人の生活の豊かさに貢献したいとのことでした。
なので、もらえる報酬の上限は決まっていました(それでも年6,000万というとても夢のある額でした)。
総じて、ハッキリ言ってこの仕組み自体天才的だと思いましたし、必ずしも悪いものではないかもというのが話を聞いていての率直な印象です。
全国福利厚生共済会の新規ビジネス説明会への参加
では何で私が結局そこで参加しなかったかというと、
- 新規参加者向け説明会に好感を持てなかった
- 自分のイメージに対するリスクを感じた
というのが大きな理由です。
彼等が連呼していたスケールメリット(=ネットワーク効果)や権利収入はという言葉は、確かに初めて聞く人にとっては目から鱗だと思います。
そして、このビジネスは現状の生活を変えられる夢のような話に聞こえます(事実、頑張れば夢ではないと思います)。
ただ、彼等のプレゼンやそう言った話し方が、明らかに情報弱者をターゲットとして取り込もうとしている感じが個人的に嫌でした。
また、現会員の体験談や面白エピソードが話される度に他のメンバーから上がる、
「おー!」
「えー!」
「すごーい!」
といったテレビショッピングのサクラ歓声みたいな反応にウンザリ冷めてしまっていたのでした。
あれを見ると、やっぱり「やばい連中」だと捉える人は間違いなくいるはずです。
もちろん誰しもが満足に勉強できて社会に敏感でいられる状況にいないのはわかります。
そして、その人たちを救う手段としてこのビジネスは実際に役に立っているとは思います。
ただ、「自分の貴重な時間を使いたいか」と考えた時に答えはNOでした。
加えて、幸い他にも経済的な満足を得る手段は思いつくので、このビジネスでなくていいと思いました。
ちなみに、Wikiに以下のような説明がありましたが、もう本当にその通りかと思います。
参考 連鎖販売取引Wikipediaネットワークビジネスの集団は、前向きな心的態度を活用する「積極思考」(ポジティブシンキング)を信奉し教化する特殊な集団であり、成功も失敗も完全に自分次第であるという究極の自力信仰でもある[6][7]。
現代人の「自分探し」欲求に強烈にアピールする魅力があり、経済的成功の夢で、会社での地位が低い男性や虚無感を抱える主婦などを強く惹きつけている[8]。
資本主義社会に対しては極めて肯定的である[8]。
昔から「宗教のようだ」という批判・指摘があり、参加者全員が成功するという実現しえないことをグループ全体で信じていることから白眼視され、参加者は信者のようだと評されている[9]。
このように書かれていることを敢えてする自体私はリスキーに思えてしまいました。
今は「なりふり構わずお金を」という感じでもないので、引き続き社会的な目線を気にしながら生きていきたいと思います。
(これだからきっとお金持ちになれないのですが...笑。)
一方そういう事が一切気にならず、本気でやればお金持ちになれる可能性は実際あると思うので、チャレンジする価値は十分にあります。
まとめ
今回は全国福利厚生共済会・ネットワークビジネスの説明会に参加した事に関するシェアでした。
今回のポイントを改めてまとめると以下の通りです。
- ネットワークビジネスというと響きは悪いが、やっている事は別に悪くない(むしろ良い)
- 自分はその会の雰囲気が合わないと思った、また人の目を気にしてやらないことを選んだ
- けど、本気でやれば稼げると思うし、やりたい人はやればいいと思う
何事も経験だと思っているので、このような会に潜り込めた事はいい社会勉強になったと前向きに捉えています。
(2時間の説明会、待ち時間も含めると3時間長くて辛かったですが...。)
もし後に私が気が変わってネットワークビジネスを始めたら、その際はまた別途レポートさせていただきますのでご期待ください。笑
ちなみに同じくお金稼ぎという目線で考えると、今でしたらプログラミング学習に時間をかけた方が確実に稼ぐことができ、人との関係も壊さずに済みます。
以下の記事も参考にしてみてください。
