カンホンです。
今回は純ドメ日本人のためのTOEFL勉強法についてシェアします。
留学に必要なスコアは学校や専攻によっても様々だと思いますが、ここでは英語力の基礎ができているレベルからiBT90点到達までの勉強法を記載します。
学部レベルでしたら、90点程度あれば北米のほとんどの大学にアプライできるかと思います。
TOEFLは高い費用をかけて受験する試験ですので、1回1回を大切に、本記事を参考にできる限りの準備をして臨んでください。
- TOEFLの勉強をこれから始めようとしている
- 短期間でTOEFLのスコアアップを目指したい
- TOEFL対策のおすすめ教材を知りたい
目次
TOEFLの勉強を始める前に
事前に基礎を固めておくこと
TOEFLの勉強を開始するにあたっては英語の基礎はがっちり固まっていることが望ましいです。
TOEICを800~900とれている方でも、それまで純ドメな環境で育ち、スピーキングやライティングの経験がなければかなりの勉強が必要になります。
ましてや、英語の基礎もできていない状態で勉強に始めるにはTOEFLはかなりハードルの高い試験です。
例えば、TOEFLではTOEICのように文法単体で知識を問われたりする問題はありませんが、基礎ができていないとまったく太刀打ちできないテストです。
そもそもの基本的な語彙や文法に不安がある人は、まず基礎を再度見直した後にTOEFLの勉強を始めてください。
TOEFLスコア90のセクション別目標
TOEFLで90点を目指す際のセクション別の目標スコアを立ててみます。
- リーディング: 25
- リスニング : 25
- スピーキング: 18
- ライティング: 22
上記は私自身のケースを参考にした目安で、純ドメの日本人がターゲットです。
大学受験やTOEICの勉強を通してリーディング・リスニングの基礎ができており、スピーキング・ライティングに関して新たに取り組み始める前提です。
TOEFL90点は、勉強時間をコンスタントに確保できる状況にあり、TOEIC800程度のレベルからのスタートであれば、3~5ヶ月ほどで達成できます。
以下、セクションごとの勉強法と対策について見ていきます。
TOEFL90点取得のためのリーディング対策
対策方針
リーディングは日本人が一番点をとりやすいセクションと言われており、25点以上を狙います。
リーディングセクションにおけるスコアアップの第一条件は、なんといってもボキャブラリーです。
ボキャブラリーの強化をまず徹底し、平行して長文問題も数をこなします。
長文は1題あたり18分以下で解けることを目標に、毎回必ず時間を気にしてコツコツ問題演習に取り組みましょう。
おそらく始めはまったく時間が足らないように感じられると思います。
が、数をこなす中で回答に関わる部分を意識して効率よく読む習慣がつくことで、次第にポイントを見つけ出すスピードも上がってきます。
また、出題される文章の中には日常生活では使うことのないような難しい語彙も多々あります。
単語単体の問題も出題されるので、単語を知っているか否かだけでもリーディングの結果が大きく変わってきます。
TOEFL用の単語帳が市販で色々ありますので、1冊を完璧に仕上げるべく何度も何度も繰り返し読み込み、自分の知る語彙量を増やしてください。
参考教材
下記2冊がおすすめで、特に公式問題集での対策は必須です。
何度も繰り返して問題に解き方をつかんでください。
TOEFL90点取得のためのリスニング対策
対策方針
リスニングセクションのみならず、スピーキング・ライティングにおいても英語の聞き取りが問題に含まれます。
なので、リスニング力の強化はTOEFLの勉強の中で最重要項目だと言えます。
TOEFLのリスニングは難しいと言われていますが、集中して数ヶ月トレーニングすることで25点までは到達できる範囲です。
リスニングセクションにおいては、長いパッセージの内容を確実につかむための集中力とメモ力が点数の伸びを大きく左右します。
対策としてはまずリーディングのセクションでも挙げた公式問題集での演習を徹底することです。
特にメモの取り方を自分なりに工夫して、自分にあった本番に使える方法を見つけてください。
私の場合は、リスニングの際中に「メモをとる行為」(=手を動かすこと)によって聞き取りの精度&集中力が上がっていることに気がつきました。
そのため、とにかく耳から聞いた音を全て再現すべく手を動かし続けることを意識していました。
(メモ自体を回答の際に見返すことはあまりなかったです。)
また、演習で使ったTOEFLのリスニング問題を教材としてシャドーイングをすることで、長文読解とリスニングの精度向上に大きな効果が期待できます。

リスニングの地力を向上させる方法としては、やはり日常的により速い音声に触れることをおすすめします。
特に海外ドラマやYoutubeで生の英語音声に慣れておくことで、TOEFLのリスニングをゆっくりと感じられるようになります。
リスニングは地道なトレーニングを継続することで確実に力がつきます。
公式問題集での演習と平行して、是非コンスタントに毎日時間を確保し英語耳を鍛えていってください。
TOEFL90点取得のためのスピーキング対策
対策方針
日本人が最も苦手とするセクションで、スコアについては2~3ヶ月程度のトレーニングで18点到達を狙います。
ここでできる対策はずばり、以下の通りです。
- 回答のテンプレートを修得する
- リスニング力とメモの精度を高める
- 最低限無難な回答をアウトプットする
スピーキングのテンプレートについては、色々な方が作成されておりネットで無料で公開されているので参考にしてみてください。
純ドメ日本人が高得点をとることはかなり難しいので、個人の目標にもよりますが、スピーキングにはあまり労力を掛けすぎないという選択もあります。
自分の過去の経験では、スピーキングについてはテンプレートだけしっかり押さえていれば、なんとか逃げ切れると感じています。
残りの部分で言葉がつまったり、わけがわからないことを言ってほとんど内容がない回答でも、13点以下はとれませんでした。
逆に、テンプレートさえ押さえてリスニングできた内容を使ってしっかり回答すれば、そこそこの得点には収まる可能性は高いです。
テンプレートを覚えたら内容を当てはめて実際に使えるようにし、自分の声をレコーディングして都度反省点を修正をしていきます。
これを地道に続けていくことで、必ずスコアは上がってきます。
ちなみに上記に加え、できれば「英語を話せるようになる」という目的で勉強をすると、スピーキング試験のハードルはぐっと低いものになります。
何より留学後の生活で英語を使うために勉強していると思うので、時間がある方は試験対策と平行して是非英会話の練習にも取り組んでみてください。

TOEFL90点取得のためのライティング対策
対策方針
英語を書くという行為に慣れていない人にとっては、かなり厄介なパートになります。
しかし、スピーキングと同様にテンプレートを有効に活用できるセクションではあるので、スコアとしては22点以上を目標とします。
1題目についてはリスニング力とメモ力さえ高めていけば、あとはテンプレートにあてはめて内容をパラフレーズしてアウトプットできればOKです。
これだけでもそこそこの点を期待できます。
2題目については、
- 文章構成のテンプレートを頭に入れておく
- 自分の経験などをネタとして数種類あらかじめ文章にして暗記
- 問題のテーマにあわせてアウトプット
といった、準備から試験でのアウトプットまでの流れを仕組み化しておくことをおすすめします。
これによりその場で考える時間を大幅に短縮でき、回答の質がグンと上がります。
また、上記対策方針は書きましたが、実際に手を動かして英語で文章を書くトレーニングを繰り返すことが何より重要です。
事前のトレーニングなしに、本番できちんと回答できることはありません。
特に練習段階で本番に利用できるネタをいくつも作り、頭の中に叩き込んでおけるかどうかで点数を大きく左右します。
ライティングパートの準備&練習については、時間をかけてじっくりと取り組んでください。
参考教材
私はライティングの練習についてはネイティブの添削サービスを利用していました。
これにより、本番に使えるネタ作りという点で正しい英語・英文を修得できます。
また、繰り返し添削サービスを受けているうちに、自分の英作文のクセや文法ミスに気がつき、文章がどんどん洗練されていくのがわかりました。
私が利用したのは以下の2つの教材ですがどちらも非常におすすめです。
この2つだけでもフルに活用することができれば、ライティングについてはかなりの自信がつくと思います。
①USA Club
TOEFL対策のための総合教材です。
料金の中にネイティブによるライティングの添削が5本含まれているため、コストパフォーマンスが抜群にいいものだと言えます。
ライティングの内容は自分でテーマを決めることができ、添削結果を丁寧な動画解説にして返却してくれます。
私は時間をかけて取り組み、英文を構成するトレーニングとして利用していました。
また、ライティング以外の内容も非常に充実しており、このパッケージ1つでTOEFLの点数を短期間で効率よく伸ばせるように構成されています。
この教材を中心に学習し、適宜公式問題集で演習を行うことはTOEFLの目標スコア達成の最短コースになるかと思います。
参考 TOEFL®︎テストのための徹底分析USA Club②Cz-Training
Williamという熱血教師に添削指導をしてもらうことができます。
結構厳しいコメントも受けますが、たまに成長していることをほめられると嬉しいです。笑
添削してもらうエッセイの本数によって料金が異なり、15本のパッケージで購入すると1本あたり12ドルという破格の値段で添削サービスを受けられます。
また、何よりのメリットとして、演習を提出してから添削されて帰ってくるスピードがとてつもなく速く、通常場合24H以内には返却されます。
強いてマイナスポイントを挙げるとすれば、問題のテーマが若干古いことと、30分で強制提出されるので慣れないうちはかなり厳しいことくらいです。
しかし彼の添削を継続した暁には、それらの欠点を補って余りあるライティング力が身に付くと思います。
ちなみに時間内に書ききれなかった部分についてもダメ元でWilliamに直接メールして送ったところ、なんとちゃんと添削してくれました・・・!泣
(しかし彼曰く、とにかくスピードを意識して勉強をしてほしいとのこと。)
総じて、とてもおすすめのサービスです。
参考 TOEFL Writing PracticeCz-Training
まとめ
以上、本日は純ドメが現実的にTOEFLで90点を取るための対策についてのお話でした。
TOEFLは本当に難しい試験だと思います。
しかし、この楽ではない勉強を通じて英語力が何段もレベルアップすることは間違いないです。
日本生まれ日本育ちで留学にいくと、恐らくほとんどの人が「もっと英語を勉強をしておけばよかった・・・」と感じます。
試験は留学への通過点かと思いますが、留学生活をスムーズに始めるための大切なステップでもあるので、是非本気で勉強に取り組んでみてください。
その際に本記事の内容が少しでも参考になれば幸いです。