仕事や学校で英語のプレゼンをしなければいけない、けど自信なくてどうしよう...という人は多くいるかと思います。
生粋の日本生まれ日本育ちの私も、その昔大学学部生時代に恐怖のあまり英語プレゼンから文字通り逃げ出していたほどでした。
しかし、その後アメリカへの留学・外資系企業での経験を経て、今では1万人以上の人が見ている中で英語のプレゼンを堂々と行えるまでになりました。
今回は英語プレゼンが恐怖でしかない人のために、私がアメリカで身につけた英語のプレゼンを乗り切るコツをシェアします。
- 英語のプレゼンを間近に控えていて発狂しそう
- 英語のプレゼンの準備方法を知りたい
- 英語のプレゼンで失敗経験がある
純ドメの英語プレゼンへの心構え
英語プレゼンは誰でも乗り切れる
私が英語プレゼンの乗り切り方を身につけたのは、26歳からのアメリカの大学院への留学時代です。
アメリカで勉強をしていた時は、もちろんどの授業でも当たり前のようにたくさんプレゼンをしました。
留学前の日本でのサラリーマン時代にも人前でプレゼンをすることはあったのですが、プレゼン自体決して得意とは言えませんでした。
そして、もともと大学の必修の英語の授業でプレゼンから逃亡(無断欠席)するほど、英語プレゼンに恐怖心のあった自分でした。
(そのあたりの黒歴史は以下に記録しています。)

英語でプレゼンなんてできない...と思う人は沢山いると思いますが、コツをつかめば誰でも自信を持ってプレゼンできるようになります。
そして、やり切った暁には確実に英語が上達しています。
そもそもプレゼンの不安はどこから来るか
天性の話上手の方は本当にうらやましいんですが、自分残念なほど才能がなかったもので、プレゼンは苦手・常に不安で仕方ありませんでした。
しかし、この苦手や不安意識がどこから来ているのかを考えたとき、ほとんどの場合「練習不足」に原因があるのではないかと思うようになります。
日本でプレゼンをしていた時、そういえば大して練習してなかったよな...とアメリカに来てから気がついたのでした。
というのも、自分は日本語ネイティブで喋れるはずだからポイントだけおさえておけば大丈夫、という意識がどこかにあったのです。
(もちろん、何もせずうまくしゃべれる人はそれでもいいのですが。)
じゃあやることはというと、結局この不安を徹底的に潰せばいいんです。
英語プレゼンの前には徹底的な事前準備を
純ドメを自覚して、圧倒的に準備・練習する
自分は初めての英語のプレゼンに臨む際、
「日本語でも苦手なことを英語でやるのだから、とにかく練習しかない」
という意識で、やり過ぎくらいに準備・練習することを心がけました。
以下、私が行ったプレゼン準備の手順です。
- 初めに話す予定の言葉をそのまま書き出したスクリプトを作る
- 時間内に収まるように、声に出しながら長さを確かめて、調整を繰り返す
- 頭の中でスライドを浮かべながらそのスクリプトを暗唱できるようになるまで、何度も何度も声に出して練習する
- 英文から音声に変換できるアプリ(自分の場合は"Speak it!")を使い耳からもインプットする
- 読んだら5分以上ある英文をとにかく完璧になるまで頭に刷り込む
- ある程度内容が頭に入ったところで、間や、身振り手振り、笑顔など、本番を想定して練習をする
- もちろん想定される質問も全て考えて、答えを用意しておく
スクリプト丸暗記&ひたすら練習の効果
スクリプトの暗記に反対する人もいるかと思いますが、英語の初心者が単語の言い換えを状況に応じてパッとできるものではないです。
なので、初めはプレゼンの準備として内容を丸暗記するくらいでいいと私は思っています。
もし、プレゼンの最中不意に質問が入ったとしても、自分の中に会話の流れが染み付いていれば、途中からまた容易に再開できます。
そして練習を数十回やると、喋りは半分身体から勝手に出てくるようなレベルにまで仕上がってきます。
これにより自信を持って話すことができ、自分の意識を外に、プレゼンを聞いてくれている人に向けることができます。
そして練習の副産物として、英語が上達しています。
英文を暗唱できるようにすることは一つのインプットの方法です。
プレゼンをするという必要にかられてだとしても、スクリプトの中の表現をまるまる修得することで自分の引き出しは確実に増えます。
YouTube動画を沢山見て真似る
ネットには最高のお手本がたくさんありますので、彼らの真似をひたすらすることがプレゼン上達への近道です。
例えばTEDであれば字幕・スクリプトもあります。
無料でこれ以上良いプレゼンテーション教材はないと思うので、是非使い倒すことをおすすめします。
The puzzle of motivation, Dan Pink
英語プレゼン当日意識すること
自信を持って、相手にメリットを伝える
これは日本語・英語問わずなのですが、プレゼンは聞く相手にとってメリットがあるべきものです。
相手のためになることはもちろんですし、人を惹きつけるプレゼン、つまり面白いということもかなり重要だとアメリカに行って感じました。
私は授業でプレゼンを行う際、どれだけ聞く人の興味を引き、彼等を参加させるものにできるかということを重視して準備していました。
この姿勢を持つことで、自分がひたすら同じトーンで一方的に喋っているよりも遥かに効果的にメッセージを伝えることができます。
一方、「こんなに頑張って準備してつまらなかったらどうしよう」と悩むのは、結局意識の矢印が自分に向いている証拠です。
自信を持って人に何かを与える気持ちで矢印を自分の外に向けることでその不安は解消されます。
発音より区切り・スピードを気にする
非ネイティブのプレゼンを見ていて思うことは、とにかく相手にわかりやすくするべきだということです。
そしてそれはほとんどの場合、ちょっと遅いかなと思うくらいのスピードでも英語の区切りを意識して、はっきりと喋ることで実現できます。
発音がネイティブのようにいかないのは当たり前なので、それよりもまず相手に伝わる英語のスピードや区切りを気にすることが大切です。
まとめ
自分は昔からプレゼンはかなり苦手なほうでした。
日本語でプレゼンをしている際も途中でさえ頭が真っ白になることもしばしば。
とたんに言うべきことを全て忘れて、ほとんどスライドを読み上げてしまうようなこともある人間でした。
大学院に入学してまもなく最初のプレゼンの機会があったのですが、周到な準備の結果、プレゼンが苦手だと信じてもらえないほどよい評価を得ます。
そこで、この英語プレゼンのためにやってきたことが間違ってはいなかったと確信をしたのでした。
今でも社内で英語のプレゼンをする機会はあり、時には全社員(1万人以上)が見ている中でプレゼンをする場があります。
ここでもしっかり練習をして臨むことで自信を持ってできています。
これから英語プレゼンに臨む人で不安だという人は、今回挙げたポイントを心がけてできる限りの準備をしてみてください。
とにかくやり過ぎるほど練習・準備すれば、英語プレゼンは必ずうまくいきます。