私がアメリカ留学をした時に現地で驚かれたことは、文学部出身であるにも関わらずエンジニアとして最初の職についたことでした。
日本は学位が職業に結びつかない国として私達は慣れ切っていますが、世界から見ると普通のことではないです。
加えて私のような新卒のケースに限らず、未経験からのエンジニア転職も珍しくありません。
プログラミングスクールなどで学び実践的なスキルを身につければ、未経験でもエンジニアとして企業から雇ってもらうことが可能な国が日本です。
今回はそんな未経験からのエンジニアへの道&キャリア構築についてのシェアです。
- 未経験からエンジニアを目指したい
- 現在の仕事が時間の無駄に感じられ、将来を不安に思っている
- 手に職のスキルを身につけて生活を安定させたい
目次
日本はIT関連の学位を持たずにエンジニア職に就ける国
アメリカを始めとした多くの国では、基本的には大学で学んだことと職業が直結すべきと考えられています。
エンジニア職のJob Descriptionには、関連の学部を卒業していることがほとんどの企業で間違いなく要件としても記載されています。
しかし日本では大学の学位がなくともエンジニアになれるチャンスが多くあります。
特に新卒では、プログラミングの経験・出身学部などは不問で、入社後にしっかりとした研修体制でスキルを開発してくれる企業も多いです。
私はそこに入り込んだパターンで、文学部(しかも学科は国語)という日本以外ではおそらく
「先生か小説家になるんでしょ?」
としか言われかねない出身から、IT企業でのキャリアを築くことができました。
もし新卒カードが残っている人は、いかなる出身学部であってもこのチャンスを使ってIT関連のキャリアを踏み出すことは良い選択になり得ます。
一方、すでに社会人経験を開始してしまった人でも、今から自分の努力次第でエンジニアとしてのキャリアをゼロからスタートすることができます。
そう、日本は案外良い国なのです。
これまでITとは無縁であった人も、少しでも興味があるのであればこのチャンスを使わない手はありません。
未経験の人でも短期集中トレーニングでエンジニアになれる
現在フリーターや仕事に付いていない人であれば、フルタイムで短期集中して学習をすれば数ヶ月でエンジニアの入り口に立つことができます。
ちなみにフリーランスのエンジニアの単価を軽くググってみると以下のような感じです。
- セキュリティ・インフラエンジニア:60~90万円/月
- サーバーサイドエンジニア:50~80万円/月
- フルスタックエンジニア:70~90万円/月
スキルにより、100万円/月以上の案件もゴロゴロあります。
プログラミングスクールでは就職紹介・仕事受注サポートまでしているところが多いので、本気で取り組む意思のある人であれば非常におすすめです。

もし今自分が自分の時間を切り売りするようなような職に就き、将来に不安を感じているのなら今すぐの行動をおすすめします。
必ずしも将来エンジニアとしての道を極め食べていく必要はないです。
しかし、キャリア構築の1歩目として踏み出してみることでその後の人生を大きく変える可能性があります。
未経験からエンジニアは正直楽ではない→けどその後の道はいくらでもある
エンジニアは正直楽な仕事ではありませんし、エンジニアのキャリアを簡単に成功することもおそらくありません。
私も新卒で勤めた企業での特に最初の1年間は頭が割れそうになるほどコードに悪戦苦闘しました。
そして好きならまだしも、そこまでプログラミングが好きでないのであれば、別の道を探すことも必要かもしれません。
正直ちょっとかじっただけでは、マニアのように大量のコードを書いてきた連中には勝てないのが事実です。
しかし、それでもプログラミング・ITの基本的な考え方やある程度のスキルを身につけることに大きな意味があります。
そこからいくらでも広げてキャリアを構築をしていくことができます。
むしろ本当にヤバいのはこのご時世に基本的なITの知識やプログラミングの概念を知らないことです。
0と少しでも知っていることには、大きな違いがあります。
長い人生のうちのほんの僅かな時間を割きその「少し」を知ることは、その後数十年の人生のために非常に有効な投資となることは間違いありません。

エンジニアスキル+英語でさらなるキャリア・学びのチャンスも
ここからは「好きな人」のための話ですが、エンジニアのスキルに英語という要素が加わるだけでその後のキャリアの可能性はとても大きくなります。
英語さえできれば、今やオンラインで学べる教材はいくらでもあり、海外の学位すらオンラインで取得できる時代です。
今回は「日本では学位がいらずにエンジニア職につける」という話でしたが、後付けでも学位があるとキャリア上プラスであることは言うまでもありません。
例えばオンラインであれ、海外有名大でコンピュータサイエンス修士をとれば、その後のキャリアには間違いなく大きなインパクトが出ます。
その学位をとったという結果もそうですが、次のような点でも大きく評価されるはずです。
- 学位取得への道で得る知識やスキル
- 英語力
- オンライン学習を完遂する強い自制心やタイムマネジメント力
もちろん関連の学部学位もなく、海外大学の修士コースには多くの場合アプライできません。
そこで一つの方法としては以下が考えられます。
- エンジニアとして働きながらオンラインで海外大学の学部生となる。
- 日々インプット&アウトプットの両輪でスキルを高めていく
例えば、University of the Peopleと言うアメリカの完全オンラインの大学では、4年間の学費の合計が約40万円で学部卒業が可能です。
参考 It's never too late to follow your dreams!University of the People私が以前LinkedInでチェックした時は、日本からUniversity of the Peopleのコンピューターサイエンス学士課程に在籍している人は予想以上にいました。
(皆職歴も継続されていたので、働きながらコース受講していると思われます。)
そのように取得した学位+実務経験を持って海外大学のコンピューターサイエンス修士を目指すというのは割と現実的な道かと思います。
(現地のオンサイトプログラムを目指すも良しです。)
もちろんアカデミックを通らずにフリーや海外で仕事を得る道を模索するのもいいかと思います。
いずれにせよ、プログラミングスキル+英語があれば必ずどこでもやっていけるはずです。
まとめ
プログラミングは誰にでも門戸が開かれているかつ、頑張り次第でそこからいくらでもキャリア・人生を広げていける可能性があるスキルです。
そして、さらには英語というエッセンスを加えることで幅広いキャリアの可能性や日本に縛られない自由を手にすることができます。
スキルが何もなく将来が不安だと思う人は多いかと思います。
そんな人にこそ、未経験からエンジニアになるチャンスが大いにある日本にいることのメリットを生かして欲しいと思います。
不安に思う時間からは何も生まれないので、是非今すぐ行動を開始することをおすすめします。
