私は自身のキャリアのスタートがエンジニアでした。
今思うと、「とりあえず」程度の気持ちで始まった最初の職でしたが、その後の私のキャリアに大きな影響を与えました。
もちろん人によって合う合わないはありますが、その道を極めなくとも、少しでも経験をしてみることは誰にでもおすすめできると思います。
今回は自身がエンジニア→ITコンサル→マーケターと変遷してきた体験を元に、エンジニア職経験のすすめをしたいと思います。
- エンジニア職に興味がある
- 現在エンジニアだが、将来のキャリアが不安
- とりあえずIT・プログラミングの知識を身に付けたい
はじめに:エンジニア職には普通に挫折する→どう戦うかを考える
エンジニアの道に大きな夢を見過ぎない(普通に挫折する)
クールな西海岸企業の影響や起業ブーム、インフルエンサー等の影響もあり、現在エンジニアは流行りに流行っている職業です。
下記のようなイメージを持つ方も少なくないと思います。
- エンジニアは一部の国・企業では高級取りのトップにある職業である
- 個人の技術でバリバリで働き、企業勤めを遥かに超えるお金を稼ぐことも可能
しかし、「自分もそうなれるはずだ!」とイキってプログラミングに全てをかけるのはあまりお勧めしません。
多くの人は何かしらの理由で途中でプログラミング・エンジニア職に挫折してます。
職業としてコードを書く前からもそうですし、職業としてコードを書いていたとしてもそうです。
と言う私も、文系からのエンジニアでのキャリアのスタートで、「あ、これで食べていくのは無理だ」と新人1年目から悟りその後方向転換しました。
もし仮にエンジニア就職 ・転職ができたとしても、実際に働きながら「自分は今後どうキャリアを積んでいくのか」についてよく考え必要があります。
プログラミングが好きならもちろんOK→けど無理ならどう戦うかを考えるべし
私の新卒で就職した企業では、文理半々・男女半々・全員がSE職というような採用をしていました。
勿論全員が全員技術のエキスパートとしてキャリアを構築する必要はありませんでしたが、「若い時はコードを書く」というのがその会社の方針でした。
なので、新入社員研修の時にはゴリゴリの情報系出身が混じる中で文学部出身者の私はヒーヒーいいながらプログラミングを行なっている状況でした。
私がこの時に気が付いたことは、以下のようなことです。
- 自分は決してプログラミング嫌いではない、むしろ自分でモノを作れるって楽しい
- しかし、一部の同期はとんでもなくプログラミングが好きで学生時代からとんでもない量のコードを書いている
- 奴らにはどうあがいても勝ち目がなく、そっちの世界ではとんでもない天才が凌ぎを削っている
- その中で、昨日今日始めた自分が人より価値を出せるほど人生は甘くない
- でも情報系のマニアな奴らよりは人とのリアルなコミュニケーションはうまく取れるかもしれない
好きで好きで仕方なく、昼夜忘れてひたすらコードをかける人ならそのキャリアを追うことに問題はないです。
現に私の同期でもエンジニアとしての転職を重ね、今もバリバリコードを書いている人もいます。
しかし、それができるのは少数だと思っています。
「手に職を」というスタンスの人も多いと思いますが、そこですぐに「とりあえずプログラミングで稼ぐ!」と夢を抱くのは危険です。
その世界でどのように戦っていくかは、勉強中も、エンジニアとしての職に就けた後もじっくりと考えていく必要があります。
エンジニア職経験のすすめ:辞めてもその知識・スキルが無駄にならない
エンジニアとしての経験に後悔することはない
オタクひしめくプログラミングの道で生きる根気はない私のような平凡な方でも、エンジニアとしてのキャリア経験は非常にオススメできることです。
今の世の中どんな企業で働いたとしてもITと無関係な仕事はなく、技術・プログラミングの知識は今後あらゆる職業で間違いなく必須になります。
例えば、現在自身が何のスキルもなく将来の不安を感じるのであれば、
プログラミングスクールで学ぶ→その後エンジニアとして就職し経験を積む
ということは将来への投資としては間違いない選択だと思います。
もし、エンジニアとしてのキャリアを積んでいくことに問題がないと感じれば、そのまま突き進んで行けば良いと思います。
そして、企業で安定的に仕事にありついてスキルを高めていくのも一つですが、フリーランスとして独立し、仕事を受注していく道もあります。
ちなみにフリーランスのエンジニアの単価をググってみると以下のような感じです。
- セキュリティ・インフラエンジニア:60~90万円/月
- サーバーサイドエンジニア:50~80万円/月
- フルスタックエンジニア:70~90万円/月
スキルがあれば、これ以上の高額案件獲得のチャンスもいくらでもあります。
一方、私は結果的に職種を変えていますが、現在ビジネス側としてIT部門と話ができるということにその経験が大きく役立っています。
現在マーケティング職ですが、ITの経験・知識がプラスにしかなっていません。
要は、どちらに転んでもOKだということです。
しっかりと考えてキャリアを作っていけばその選択に後悔することはまずなく、未経験でも一定量のトレーニングをすればエンジニアにはなれます。
以下の記事で未経験の方にもおすすめのスクールを紹介しているのでご参照ください。

エンジニア職からのキャリアチェンジは可能
エンジニアとしてのキャリアから方向を変えていくケースの話です。
例えば、エンジニアとしてのキャリアを数年積んだ後、ビジネス寄りのIT職にスライドすることがキャリアの構築方法としてありえます。
具体例を挙げると、エンジニア→ITコンサルに動くことはかなりポピュラーなコースです。
売り手市場の今は特に技術を持った人は引く手数多なので、かなりの好条件での転職も可能かと思います。
私の元同僚もこのパターンで、彼は元エンジニアとして一点詳しい技術を持っていたことで転職の際に年収を大きく増やしています。
また、いったんコンサルティング業界で経験を積むと、そこで得る汎用的なスキルを買われて、その後他の業界・職種へチャレンジが可能になります。
私の場合、海外大学院留学というお化粧もあったことで、未経験から前職より給料をむしろ増やして現在のマーケティング職に就くことができました。
上記は一例ですが、エンジニアの後のキャリアについては戦略次第でその後いくらでも道を作っていくことが可能です。
このあたりは私はエージェントに相談をし、「どこまでが可能で」「何がチャレンジングなのか」等を判断していました。
興味のある方は一度プロにご相談されるといいかと思います。
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非エンジニアでもITスキルゼロの人は早急なキャッチアップを
一昔前は「パソコンで文字が打てること」が応募条件である職種もあったとのこと。
ですが、現在ではIT企業に限らず基本的なパソコン操作ができることは当たり前のスキルになっています。
これと同じことで、将来例えば、
ちょっとしたプログラミングで業務の自動化ができる
機械学習のソリューションを使って分析ができる
といったことが誰にでも当たり前になる時代は間違いなく来ます。
そんな中で今IT・プログラミングの基本的な考え方を持っていないことは、結構ヤバイです。
今後の機会損失をもたらすどころか、キャリア構築の上での大きなマイナスにさえなり得ます。
もちろん誰しもがエンジニアとしてのキャリアを歩む必要はありません。
しかし、ビジネスの新しい共通言語としてIT・プログラミングについて学ぶことは今以上に今後重要になります。
もし、現在IT・プログラミングについて全くわからないと言う人がいれば、危機感を持って今すぐに取り組み始めるべきでしょう。
今すぐ行動するかしないかで、将来に間違いなく大きな違いが生まれます。
まとめ
今回はエンジニア経験からのキャリア構築に関するシェアでした。
ポイントを改めておさらいすると以下の通りです。
- エンジニアとしての経験でその後のキャリアにプラスを得ることは間違いない
- エンジニアからの転換・キャリア構築はいくらでも可能
- 非エンジニアでも最低限のITスキルは今すぐ習得するべき
エンジニア職へ入り口はとても広く、ちょっと頑張って勉強すれば誰でもなれます。
(少なくともエンジニアと名乗れます。)
ただ、その道で挫折せずに生き残り続けるは楽ではありません。
なので、その後の方向転換を頭に入れつつ、私のように「とりあえずエンジニアになってみるか」くらいのスタンスでも良いと思います。
その「とりあえず」で始めた経験は必ず後で役立ちます。
興味のある方、特に現在特筆すべきスキルが無く将来に不安な人は、是非チャレンジしてみてください。
