カンホンです。
今回はシドニー・シェルダンの『If Tomorrow Comes』の読書記録のシェアです。
結論としては抜群に面白い作品でどんどんと読み進められるため、英語多読の教材として非常にお勧めです。
- 英語の多読にお勧めの教材を探している
- シドニー・シェルダンの作品に興味がある
- 生きた英語を楽しく勉強したい
『If Tomorrow Comes』の概要
Tracy Whitney is on top of the world. Young, beautiful, intelligent, she is about to marry into wealth and glamour – until, betrayed by her own innocence, she finds herself in prison, framed by a ruthless mafia gang and abandoned by the man she loves. Beaten and broken, but surviving with her dazzling ingenuity, Tracy emerges from her savage ordeal – determined to avenge those who have destroyed her life.
銀行で順風満帆に働くTracy Whitneyは、間も無く理想的なフィアンセとゴールインというところでニューオリンズのマフィアの罠にハマります。
そして刑務所に入るというなんともジェットコースターのような運命を辿ることに。
フィアンセにも見捨てられ、自分をそのような境遇に陥れた人々に復讐を誓うTracyは刑務所を何とか脱出し、目的としたリベンジを全て果たします。
その後にひょんな出会いから"Con Artist"(詐欺師)としてのキャリアにどっぷりとはまっていきました。
『If Tomorrow Comes』の英語多読おすすめ度
自分的にはこれまで読んだシドニー・シェルダンの作品の中ではMaster of the Gameに次ぐ面白さでした。
刑務所を出た後、Tracyが次々と難題を破り人々を欺いていく姿は痛快の一言です。
彼女がどんな手を使って詐欺を行おうとしているのか考えながら読むのもまた楽しいです。
後半では話のスケールもどんどん大きくなっていき、読む手が止まらずどこで一息つくかに悩みました。
難易度としては他のシドニー・シェルダンの作品同様、TOEICでおそらく600~700あればストレスがそこまでなく読めるかと思います。
ちなみにアメリカの刑務所の話は、この作品を含めこれまでいくつかの小説やドラマでも見てきました。
どれも毎度エグいと感じることから、事実そうなんだろうと思いぞっとします...。
ピックアップ表現
作品の中で個人的に気になった表現やフレーズを以下載せます。
I don’t happen to think money is the end-all and be-all of life.
「end-all and be-all 」は「最も大切なもの」「究極的な目的」で、「お金が人生の最重要事項だとは思わない」いうフレーズです。
She was going to make them pay. Every one of them. She had no idea how. But she knew she was going to get revenge. Tomorrow, she thought. If tomorrow comes.
ここでの「pay」はツケを払うというような意味で、刑務所の中でTracyがリベンジを誓った時のこの一節には痺れます。
これまで怯えながら刑務所での日々を過ごしていたTracyでしたが、ここで彼女の心持ちが一気に変わります。
‘No hurry, Baroness.’ Baroness mon cul! he thought angrily. Whatever little game you’re playing, chérie, is going to backfire.
「backfire」は物事が裏目に出るという意味で、上手くいくと思っていたことがまさかの良からぬ結果に繋がった時によく使われる表現です。
まとめ
英語力向上には毎日の継続が不可欠ですが、その時間を少しでも楽しいものにするために小説は非常に役に立ちます。
具体的な作品として、今回ご紹介した『If Tomorrow Comes』はかなりハマりやすいものだと思います。
個人的に超が付くほどおすすめですので、興味を持たれた方は是非読んでみてください。