私は、社会人でのアメリカ留学・外資系企業での経験、外国人彼女との付き合いなどを経て、今では英語が自分の生活の一部となっています。
私がそのような人生を歩むことになったターニングポイントは、大学生の時の英語小説との出会いでした。
当時私は日本生まれ日本育ち、日本をほぼ出たこともなく、加えて大学で日本文学を専攻するような純和製。
しかし英語小説との出会いから英語に目覚め、英語小説のおかげでTOEICもブレークスルーを体験、その後英語が好きでたまらない人生となりました。
今回はそんな私の英語小説多読の経験と多読におけるポイントについてのシェアです。
- 英語小説の多読に興味がある
- TOEICで高得点取得を目指している
- 楽しみながら英語の勉強がしたい
自分の経験からも多読は英語上級者への必須の道
10,000ページ読んだらTOEIC870点取っていた
どこかで昔自分が聞いたことですが、英語を10,000ページ読むとそれなりのレベルに達するらしいです。
(もちろん1ページがどれくらいの分量かで変わるので、大体の話です。)
私は大学4年でTOEIC870点を取得しましたが、これを自分の場合に当てはめたとき、確かにその時点で10,000に近いページ数を読んでました。
- 私は大学3年生時に英文学科の授業を1年受講して、英語の小説を合計約5,000ページ
- その翌年も数冊読んで、おそらく7~8,000ページ
- 恐らく人生のそれまでの英語教育や受験勉強を経て2~3,000ページ分は読んでいるので、大体10,000に近いページを読んだという計算
よく言われることですが、英語で一定上のレベルに達するためには、たくさん読む経験がどうしても必要になります。
実体験として、これは本当でした。
読めばテストの点も間違いなく上がります。
もう少し詳細に知りたい方は、私が当時実際に読んだ本とTOEICスコアの推移について以下にまとめていますので、是非ご参照ください。

英語を読むことは他のスキルの向上にも役立つ
読むことは、他の能力向上にも繋がる基本動作です。
「英語は聞けて話せればいいんだ」と思っている人もいるかもしれません。
しかし、日本語に置き換えても明かなように、本を大量に読んでいる人とそうでない人では、会話からわかるその人のレベルは明らかです。
英語学習は4技能全てリンクしているので、大量に読むことはリスニング・ライティング・スピーキング全てに効果があります。
特に英語の小説の中には、ネイティブの独特な言い回しがあふれています。
読んで新しく覚えた表現がそのまま現実で使える知識として自分のストックされ、自分の引き出しが格段に増えていきます。
なので、私はTOEICで950点を超えた今でも毎日小説を読んでいます。
学部生の時に読んでいた目的とは異なりますが、実際に自分が会話で使うための知識のインプットとして、今でも多読は欠かせない勉強です。
英語多読をする際の3つのポイントを解説
①6割の理解でどんどん読み進める
ここから、英語の多読に取り組む際のポイントについてお話しします。
まず始めに、英語の多読においては完璧な理解を求めないことが何より大切です。
単語がある程度理解でき状況がイメージできて、自分がそれほど苦痛なく読み進めていけるようであればOKです。
英語の多読ではいちいち辞書を使ったりせずとにかく速くたくさん読むことが重要です。
同じ単語や表現に何度も出くわすと、その場面場面から想像力が働いて、だんだんと理解できる割合も上がってきます。
私が受講していた英文学部の授業で先生がよく言っていたことは、とにかく「読んでいるフリ」をして続けるということでした。
6割の理解で続けていれば十分効果があります。
続けていると、理解は7割8割とだんだんに上がってきます。
一方、6割理解ができないようだと本のレベルが自分に合っていないか、しっかりと確実に文法を捉えて読む力や単語力に不安がある可能性があリます。
英語小説にはTOEICのレベル目安が記載されているものもあるので、買う際は自分のレベルにあったものを選ぶこととが大切です。
また、多読学習に入る前に、文法や語彙といった基礎的な英語の力は基本的な参考書1冊ずつ終わらせていることが望ましいです。
②どんどん読みすすめていけるものを選ぶ
基本的には自分が興味のある小説を選びましょう。
特に自分が背景や内容を既に知っているものだとさらに読み進めていきやすいです。
例えばハリーポッターなら映画で内容を知っている人が多いと思います。
また村上春樹ファンの人は、彼の作品の英訳版が出ているのでそれらを読んでみるのもよいでしょう。
(自分は両方試してみましたがどちらも良かったです。)
一方、いけると思って買ってみて、読んでみたら案外つまらない・難しい・全然進まない、なんていうこともあると思います。
その場合は迷わず途中で読むのをやめて新しい本を読むことが大事です。
気持ちよくどんどん読み進められことがポイントであるため、合わない本でのらりくらりやっていると学習効果が半減してしまいます。
自分の消化したページ・単語が増えればよいわけで、違う本に変えても問題ありません。
③簡易版ではなくオリジナル版を選ぶ
語数・語彙制限のある簡易版の作品では多読の効果が半減してしまうので、必ず原作を読みましょう。
何の事かと言うと、学校の英語の授業で配られたこともあるであろう、Penguin ReadersやLadderシリーズなどは微妙だという話です。
難解な表現や独特の言い回しが書き直されてしまっているので、せっかくの英語小説多読の恩恵をフルに受けられません。
たしかにスピードには乗れるかもしれませんが、英語の多読は、理解できないものがある中でも読み進めていくという訓練でもあります。
現在の英語のレベル的にこれらの本を読まなければならない場合、単語や文法など基本的知識を別で勉強してから多読を始めた方が効率的です。
では結局英語多読においてどの作品を読むべきか?
ズバリ、迷ったらシドニー・シェルダンを読みましょう。
誰にでもおすすめです。
シドニー・シェルダン作品については以下の記事でまとめているのでご参照ください。

正直どれも本当に面白いのですが、彼の作品でどれか一つを選べと言われれば『Master of the Game』です。
夜も眠れなくなる面白さとはこの事かと実感します。
ちなみに私は当時ペーパーバックで英語の多読を行なっていましたが、今の時代に行うのであればKindleの利用を強くおすすめします。
圧倒的効率で学習が進みます。

まとめ
私は学生のころから今までTOEICのための勉強というものをほぼやってきていません。
やるとしても、本番のテスト前に時間配分を確認する意味で頭から一度解いてみる程度でした。
それでも今回のテーマである多読に加えシャドーイングをメインとした勉強で、TOEICのようなテストのスコアも確実に上げてきました。

また私は今でも英語小説を毎日読んでおり、勿論効果があるという事もそうですが、理由は何よりそれ自体が「楽しいから」です。
英語小説を読む事は、本当に、本当に楽しいです。
ハマります。
そして楽しんで勉強をしているうちに、間違いなく英語上級者に近づいています。
少しでも興味のある方は、騙されたと思ってこの機会に試してみてください。
英語学習に対する考えがきっと変わります。