英語上達等を目的として海外に行かれる方は多いかと思いますが、海外で得られるものは単なる語学力以上のものだと思っています。
私は26歳の時に仕事をやめてアメリカに留学に行きましたが、その時の経験なしに今の自分を考える事はできません。
今回はそんな海外留学についてのメリットに関するシェアです。
- 海外留学をしようか検討中
- 海外留学をする意味があるのか疑問に思う
- どういう形で留学に行こうか考えている
目次
海外留学のメリットは単に語学力・学位を得ることではない
もし留学の目的が語学で、例えば英語を身につけるために留学が必要かと言えば、答えはNOです。
今やオンラインでいくらでも無料で質の高いリーディングやリスニングの教材が手に入ります。
それらのツールを使い倒すだけでも英語のレベルはかなりのところまで引き上げられます。
留学で得るもの=英語力という人も多いかと思いますが、それだけでは正直価値はあまりありません。
日本を一歩も出ずとも英語力を高いレベルまで伸ばしている方々は沢山います。
同じレベルで英語ができる留学経験者と未経験者がいれば、後者からの方が英語学習という点においては学ぶべきことが多いです。
加えて、今の時代では大学の学位すらも100%オンラインで手に入ります。
単に海外の有名大学の学位を得たいのであれば、日本で仕事を続けながら実現する事も可能です。

では、高いお金を払ってまで海外にわざわざ留学に行く価値は何処にあるのでしょうか?
海外留学のメリットは「異文化での経験・苦労」を得られること
海外留学のメリットは、異なる文化との接触でしか得られない経験・苦労にあります。
そして、そこからの学びに何よりの価値が存在します。
私がアメリカ留学前に受けた海外留学のセミナーで、講師が以下のようなことを言っていました。
- 海外留学は高い金を払って苦労を買いに行くもの
- 苦労がないと損したと思った方が良い
私はこの言葉に非常に納得したのを覚えています。
私の2年ちょっとの留学生活の中でも辛かった体験は多々(本当に多々...)ありましたが、結果的には全て乗り越えてきました。
例えば、学校でローカルの学生や世界各国の留学生とお互いの考えを日々ぶつけ合い、チームでプロジェクトを行う事は非常に苦労が多かったです。
しかし、自分と異なる文化・考え・価値観を受け入れた上での協業をするという点で、とても大きな学びがありました。
また学校以外では、2年以上ホームステイで現地の家にお世話になっていましたが、異文化での生活をダイレクトに体感する経験でした。
(とんだハプニングもありました...。)

また、私の留学の中での一番の思い出はアメリカで病院にかかったことで、「生きるための行動力」が磨かれたと思っています。

このように、海外留学のメリットは単なる語学力や学位取得を遥かに超えたものです。
「なんでこんなことに...」と思うような大変なこともあるものの、その経験が全て自分の大きな財産になっています。
海外留学のメリットを最大限享受するためのアドバイス
留学形態については語学留学でも学部編入でも大学院でも、自分の状況に合わせて選択していただければと思います。
しかし、海外留学のメリットをフルに得るために、行った場所でできる最大限努力する事は必須です。
それはその環境で言われていることをやるだけでなく、+αで何かを自分に課題を与えて生きる必要があるという意味です。
(例えば、語学留学で毎日3時ごろに学校が終わりその後日本人友達と観光という生活だと、「楽しかった」で終わってしまいます。)
自分を強制的に努力をせざるを得ないような厳しい環境に身を置きたいのであれば、田舎の大学に行く手などもあります。
田舎のマイナーな学校を選べば日本人に会うことも少なく自分でどうにか生きていくしかないので、とてもいい経験ができるかと思います。
ちなみにそのような田舎のケースだとかなりコストも抑えられる可能性もあります。
例えば、私が留学を検討していたノースダコタ州のMinot State Universityという州立大学では格安でアメリカ留学が実現できます。
当校では州外からの学生と州住民の学生との間に授業料の差がなく(普通はあり)、授業料・寮費・食費合わせても費用は年間10,000ドル以下です。
参考 Be Seen. Be heard. BelongMinot State University: MSU上記は一例ですが、海外留学のメリットを最大限にするために、
- どんな環境でも全力努力するという強い意思
- 可能な限り、努力せざるを得ない場所を予め選ぶ
といったポイントを頭に置いていただければと思います。
海外留学のメリットはわかったけど「もうそんな年齢じゃない」と思う人へ
「海外留学をするメリットはわかったが、自分は今から海外に行く年齢でないのでは・・・?」
と考える方は多々いると思います。
確かに、学生時代、特に高校などの早いうちや大学の学部時代に海外に出る事でのアドバンテージは諸々あります。
特に外国語習得の点では早く行けるに越したことはないかと思います。
しかし、学生時代のタイミングを逃したことでもう遅いかと言えば、そんな事は全くないです。
私は26歳でほとんど初めての海外経験をしましたし、ワーキングホリデービザを使って30歳手前に駆け込みで海外に行く方もたくさんいます。
私の知り合いで30~40代で留学を決意した人も何人も知っています。
加えて、昔留学エージェントから聞いた話では、定年後のおじいちゃんで留学に行って満足して帰ってきたケースもあるそうです。
歳を重ねるに連れて行きづらくなるのはわかります。
しかし、本当に自分が興味があるのなら是非可能である理由を考えて挑戦をしてみてもらいたいです。
短い人生の中で、死ぬ間際に「行ってみたかった」と後悔するくらいなら行った方がいいですし、
- ゴダゴダ言わず、ウダウダ考えず、留学は行ったもん勝ち
- 行って死ぬほど頑張れば後悔することはまずない
と、私は自分の体験から強く思っています。
まとめ
私は事あるごとに人に留学を勧めていますが、それは、
- 異国の地で肌に感じるものを得て、その後の人生を一味違ったものにしてほしい
- ご自身の体験を他の人にどんどん伝えてほしい(自分も聞きたい)
という願いから来ています。
繰り返しになりますが、海外留学をする意味・メリットは現地での経験・苦労にあります。
色々不安も出てくるかと思いますが、行って死ぬほど頑張れば後悔することはないです。
何歳になっても遅すぎるということはないので、少しでも興味のある方は是非初めの一歩を踏み出していただきただればと思います。