私はこれまでのキャリアの選択の中で、年収アップを優先した結果イマイチになったことがあります。
一方、年収が上がらない転職も経験しましたが、その選択により人生の幸福度・パフォーマンスは高まり、その後結果的に年収も上がりました。
人間、目先の利益に目が眩みがちです。
しかし、キャリアの決断についても目先の年収アップに飛びつかない方が良いというのは私が身を以て経験したことでした。
今回はそんな私のこれまでのキャリア選択における反省についてのシェアです。
- 転職活動を始めようとしている
- 転職活動中で複数オファーをもらってどうしようか悩んでいる
- キャリアの選択を間違えたと思ったことがある
事例①:年収アップの転職をしたが、仕事が長く続かなかった話
私は26歳からアメリカの大学院での留学を経験しており、帰国後は日本で働く道を選びました。
その時の就職活動の軸としては、勿論自分の興味がある分野だったり、伸ばしたいスキルを磨ける場所であったりと考えてはいました。
しかし、留学に際して少なくない借金をして行った事からも、やはり気にするところとして収入をどれだけ得られるかということが大きかったです。
そんな中、結果として留学後の就職先として選んだのは、前職よりも30%以上年収をアップできたコンサルティングファームでした。
しかし、私はその後1年半ちょっとで退職することになります。
一応「得るものは得ての次へのステップアップ」という建前の反面、
- その企業での仕事内容に満足をしていなかった
- 自分の本当の興味は別のところにあった
- 上記のような仕事内容に関わる懸念は就活時期からあった
というのが本音でした。
留学後にその企業で働くことを選択したことで、そこでしかできない経験やネットワークも得ることができましたが、
その企業で自分が興味があることができない
↓
120%のモチベーション・パフォーマンスで仕事をできない
というモヤモヤがあり、自分の中でその企業で働いた期間がMAXで有意義であったかと言えば答えはNOになりました。
そんな思いで私は2回目の転職活動を30歳手前で始め、「次失敗したらジョブホッパーだ」という覚悟で過ごす日々を送っていたのでした。
(自分の場合、悪い意味でのジョブホッパーです。)
売り手市場のご時世では、転職をすることで一旦見た目の給料を上げることはできると思います。
そして、自分が生きていくのにある程度の収入を得ることは当然重要です。
しかし、やはり仕事自体に納得した上でキャリアを築いていくことが大切です。
決断の理由が多少のお金の差であれば、本当にその選択をするべきかどうかしっかりと考える必要があるという教訓になった出来事でした。
事例②:年収アップしない転職をしたが、結果全てが良くなった話
そんな留学後の就職先の経験も踏まえ、3社目への転職では
- 自分が本当に何をしたいのか
- 今後どう生きていきたいのか
について、心の底から納得するまで何度も自分自身の中ですり合わせを行いました。

幸いだったのは、2社目の名前&グローバル環境での実務経験を得たことで、自分にオープンになっていた機会は非常に多かったことでした。
なので、この時の転職活動では自分にとって本当に重要なことは何かを第一にした選択を心がけました。
最終的には2社から内定を得ることができ、それぞれ以下のような条件でした。
- A社:年収25%以上アップでのオファー、自分の職歴との流れもマッチしレジュメとしても綺麗
- B社:年収ほぼステイ(サインアップボーナスはあり)、未経験だが以前から興味がある分野
ここでもまた自分のキャリアの決断を行う場面となりました。
A社からの条件は非常に良く、その先少し頑張れば年収は大台が見えるところで、会社としても今後急速な成長が見込まれかなり魅力的です。
が、自分がその企業での仕事で十分な満足感を得て続けているかと言えば疑問がありました。
一方、B社の条件はA社に比べれば見劣りはするものの、オファーを頂いたポジションは自分としては以前から本当に挑戦してみたかったものでした。
その時の私は、30歳手前でこれを逃すともうおそらくキャリアチェンジのチャンスはないと思っていました。
...とは言いつつも、A社の収入・ベネフィット面は魅力だったので、悩みに悩むことに。
結果としては、やはり前回の転職活動の際の反省から、今回は「自分のより興味のある仕事を選ぶ」という判断で、B社を選ぶことにしました。
そしてその後結局どうなったかという話ですが、毎日非常に楽しく仕事をしています。
もちろんシンドイ時やストレスが溜まる時もゼロではありませんが、自分の本心と一致して仕事ができています。
そのおかげでパフォーマンスが出せていることもあってか、評価もしていただき、
- 1年で約10%昇給
- 現職位における基準額の130%近いボーナス
を得ることができました。
今後の仕事についてもまだ面白そうなことがあるので、しばらくは居られそうかと考えています。
(常に気を張ってキャリアを考えるために、引き続き時折外は見ていくとは思いますが!)
結局の話:自分の興味に従い決断→それを正しい選択にする努力をするだけ
上記の選択でA社に入っていたとしても、多分そこそこ頑張って働いて、待遇としてはおそらく文句がなかったかと思います。
しかし、興味があるにも関わらずB社での仕事にチャレンジしなかったらきっと後悔すると思い、結果的にはB社のオファーを受けることにしました。
上の2つの転職例から言えることは
「より興味がある方を選択した方が、目先のお金を選ぶより結果後悔が無く良かった」
ということです。
そしてここでもう一つ、自分の中での生き方の信念を挙げるとすれば、
「自分の本音により近い決断をした後は、死ぬほど頑張ってその決断を正しいものする」
です。
ぶっちゃけた話、選択なんてものは究極的には何でも良いと思っています。
正直、これまで私は人生の全ての選択に100%の自信を持って決断をしてきた訳ではありません。
が、自分が断固たる決意を持って決断した後は、その選択を正しかったものにすべく100%の力で努力をするようにしています。
結局のところ、自分の選択を正しいものにできるかは自分の行動次第です。
私がB社を選び、現在待遇が上がっていること自体は正直ラッキーくらいで捉えています(人の評価なんてそんなものです)。
しかし、評価されなかったとしても、B社での経験が他で生きることは間違いないと思っているので、とにかく頑張って自分を高めていけば、
「B社を選んだおかげでC社に転職できて良かったわー」
と、きっとなります。
結局はどんな道を選んだとしても、その後自分が頑張るかどうか次第です。
選ぶ道は、より自分の心の本音と近い方が良いかと思います。
しかし、より大事なことは、選択の後の努力にフォーカスをして、全てを価値ある経験にする→正しい選択にすることだと考えています。
まとめ
長い人生においてはキャリアの重要な決断を迫られることが何度もあると思います。
その際「自分が心から納得することを可能な限り優先した方が結果良い」というのが、自分のこれまでの人生経験で得た結論でした。
もちろん「最低限お金が必要」という話もわかりますが、その場合そもそも会社勤め以外の道で考える方がいいかと思います。
(結局サラリーマンの収入なんて団栗の背比べです。)
一方、自分の選択に対し人が色々言うことや、自分でも本当にそれで良かったのかと不安になることもあるかと思います。
しかし、選択したら最後、腹を決めて選択後の努力にフォーカスすることをおすすめします。
そうすることで、何事もきっと良い方向に進むはずです。