私は2018年の春から夏頃にかけて転職活動を行なっていました。
活動動機としては、当時ちょうど29歳から30歳になる頃で、興味のあった職への最後の挑戦になるかもしれないと思ったことが大きかったです。
結果的には転職活動は成功し、未経験ながら大手Web系企業の希望していたポジションの内定を得ることができました。
私の活動の経験が20代後半から30代前半のキャリアチェンジを考えている方の参考になればと思い、今回その記録を残しておきます。
- 20代後半から30代前半で転職を検討中
- キャリアチェンジを考えている
- 未経験職への転職のポイントが知りたい
目次
私のバックグラウンド
最初に前提として私のバックグラウンドを記載しておきます。
- 文系大学卒業後(浪人・留年なし)、SIerにエンジニアとして3年半勤務
- 26歳の時アメリカ留学し、大学院でビジネスを学ぶ
- 留学から帰国後IT系のコンサルファーム(外資)に就職
- 就職活動したのは29歳→30歳になる時で上記ファームで働いて1年ちょい(社会人トータル5年くらい)
職歴的には完全にエンタープライズITでしたが、どうしてもWeb×ビジネス/マーケの道に挑戦したかったため今回転職活動に踏み切りました。
転職活動に利用した求人媒体
私が今回の転職活動で使っていた求人媒体・方法は主に以下の3つでした。
①BizReach
自分の職務経歴書を登録することで、ヘッドハンター(エージェント)や企業からのスカウトが届きます。
ヘッドハンターからのスカウトにあまり価値はないと思いますが、企業からのスカウトは書類通過の扱いですぐに面接に繋がるため良いです。
登録しておくとチャンスは確実に広がるかと思います。
②リクルートエージェント
他にもいくつかのエージェントと会いましたが、リクルートエージェントの担当さんが一番しっくりきたので頼らせていただきました。
他と比較して、目先の転職や年収の話よりも私の今後どうなりたいかに焦点を当てた話をしてくれたことで、自分の思考を深めることができました。
③リファラル(社員紹介)
知り合いが勤める企業への応募で、主に以下のようなパターンがありました。
- 知り合い経由で決まったポジション担当のHRにレジュメを出してもらう
- 紹介してもらったHRと直接やりとりしながら、自分の経歴や希望にフィットするポジションを探してもらう
最終的に内定に繋がったのはこの知り合い経由の応募でした。
転職面接準備として行なったこと
マインドマップによる経験の整理・自己分析
マインドマップの形で紙に自分の経験や志向・強み/弱みなどを書き出すと、個々の要素の関連を明確にして整理を行うことができます。
綺麗に表にまとめるよりも「どんなネタがあるか」「個々のエピソードがどう関連しているか」思い出しやすくおすすめです。
一通り整理ができたところで、自分の言葉として出てくるか何度も声に出してチェックしました。

未経験職への転職では特に、自分の過去から志望動機を十分にリンクさせ相手を納得させる必要があります。
転職口コミサイトのチェック
Vokersなどの転職口コミサイトにて情報収集を行い、ある程度の会社への意見・提言までできるように準備しました。
自分の希望するポジション、または近しいポジションの人のコメントがあれば特に参考にします。
面接後の反省
面接で聞かれたことは全て翌日までに書き出して整理し、回答がイマイチだったものはどう答えるべきだったかを考えました。
そして、それを元にマインドマップを更新することを繰り返し行いました。
転職活動での応募企業
主な応募先はリクルート系数社を含む日系大手や外資系企業で、経歴のフィット感等厳しいものもありましたが、とにかく興味のある職に出しました。
その結果、予想通り経験ミスマッチの理由で書類落ちすることは多々ありました。
(が、企業のリクルーターからその後直接連絡をもらい、別のポジションで受けないかと提案してくれる企業もいくつかありました。)
思い出に残る面接としてはリクルートで、同社にはかなり興味があったため関連各社で結構な回数の面接を受けました。
リクルートの面接では毎回「なんでなんで」突っ込んでくれたおかげで思考が深掘りされ、その後面接対策として役立ちました。
その他企業も含め、実際の面接での質問例については以下の記事にまとめていますので、是非参考にしてみてください。

20代後半で未経験職へのジョブチェンジを狙った転職活動の結果
書類提出は18ポジションほどで、うち通過が9ポジションでした。
(同じ会社で複数ポジション受けた企業もあり。)
その後、(テスト →) 1次面接 → 2次面接・最終と通過が半分ずつになっていったイメージです。
最終的に内定した企業は、米系ユニコーンソフトウェア企業と日系Web企業の2社でした。
どちらも魅力的なオファーだったのですが、結果としては以前から興味のあったWeb×マーケへの挑戦ができる後者の内定を受諾しました。
英語が未経験職への転職に役立つことは間違いない
英語は合否の決め手になるものではなかったですが、間違いなく未経験ポジションへの挑戦には役立ったと思います。
前提として、この時の自分の英語レベルはTOEIC950以上で、海外留学・グローバルプロジェクトの経験もあり英語での業務遂行に問題はありません。
率直な印象としては、未経験職も含めて応募できる企業・ポジションの幅がグンと広がったという感じでした。
BizReachでも英語力に関して注目されたスカウトが多く届きました。
もちろん英語力は最低条件orプラスαにはなるものであり、面接で重視される仕事の経験やマインドの部分には変えられません。
しかし、日本語しかできない場合に比べて圧倒的にチャンスが増えるのでキャリア構築において英語に投資する効果は大きいかと思います。
未経験職へのチャレンジの場合はなおさらで、何もできないより英語はできた方が良いですし、勝手に「基礎学力が高い」と勘違いをされることも多々。
特にTOEIC900という数字が日本では絶大な力を誇ることは事実です。
その「英語力があるという証明」を少し頑張って手に入れるだけでも、就活の結果に大きな違いを生み出します。

未経験転職で一番重要なこと=「相手を納得させるストーリー」
最後に、私が未経験職への転職活動で一番大切だと思うことです。
自分の場合は特に留学を含め環境を度々変えて20代を過ごしてきたため、そこに納得感あるストーリーを作ることに注力しました。
(相手も必ず自分の決断の際の考えを聞いてきました。)
私のように社会人歴が浅いにも関わらず経験社数が多い人は特に注意が必要です。
後付でも良いので、
「自分が何を軸にして生きてきたのか」
「今後どうしていきたいのか」
をしっかりと説明できるようにしておかないと、ネガティブな印象で捉えられてしまいます。
一方、正直20代後半から30代前半は「ポテンシャル」というマジックワードがまだ使える年齢です。
上記さえしっかり固まっていれば業界・職種のチェンジは楽ではないが可能だと実感しました。
ちなみにこのように納得感のあるストーリーを語れるようにするためにも、先に述べたマインドマップでの自己分析が有効です。
まとめ
今回は私が20代の最後に未経験職へのキャリアチェンジを狙った転職活動に関するシェアでした。
以下、今回のポイントを改めて記載します。
- 20代後半で未経験職へのキャリアチェンジは可能
- 英語は未経験職の獲得の大きな助けになる
- 未経験職獲得には納得感のあるストーリーが必須
私の経験はあくまで一つのケースですが、同年代の方の転職活動の参考に少しでもなれば幸いです。