カンホンです。
私は社会人になってからアメリカに2年間留学をしましたが、その留学中に努力ができたからこそ今の自分の英語力があると思っています。
一方、今回のテーマの答えをここで言ってしまうと、留学をしなければ英語を上達できないかと言えばそんなことは全くないです。
私も留学前は日本で勉強して、TOEICで言えば独学で800点後半まで伸ばし、オンライン英会話でスピーキングもできるようになりました。
今回はそんな自分のこれまでの英語学習経験を通じて感じた、留学と日本での英語学習それぞれのポイントについてシェアをします。
英語上達のために海外留学を検討している方は特に参考にしてみてください。
- 英語習得を目指して留学すべきか検討中
- 日本で英語を上達していきたい
- 英語を効率良く学習していきたい
英語の上達に海外留学は必要か?
冒頭に述べたように、英語を上達させるために必ずしも留学をする必要ないです。
私は大学学部時代から日本で英語を勉強しTOEIC800点後半を取得、スピーキングもオンライン英会話を利用して基本的なやりとりはできるようになりました。
私の知人でも、海外への長期滞在をせずに日本で素晴らしい英語力を身につけた人たちは沢山います。
今の時代ネット環境にさえ接続できれば、無料あるいは低価格でいくらでも質の高い英語学習教材は手に入ります。
また、SNSを利用し外国人と知り合ったり、国際交流コミュニティに参加したりすることで、いくらでも日本にいて英語に浸る環境を作ることはできます。
要はやり方次第です。
一方、実際に長期で海外に行くことでしか得られないものもあると考えており、私は海外留学推進派です。
興味のある人は皆に行って欲しいと思っていますが、行けば必ずしも正解ではありません。
海外留学で英語上達を目指す、あるいは日本で英語の勉強を続ける場合でそれぞれメリット&注意点があるので、以下まとめます。
海外留学で英語上達を目指すメリット
日本語を使わない環境に身を置き、効率的に英語を習得できる
留学の一番のメリットは何と言っても自分を強制的に日本語圏外に追いやれることでしょう。
身の回りに日本語のない環境に身を置き、生きるために嫌でも英語を使わなければなくなる点において、留学という手段が英語上達の近道になり得ます。
この環境を十二分に利用することで、日本にいる時に比べて圧倒的な効率で英語の上達を期待することができます。
リスニングや発音についても、英語を第一言語として使う人たちの中に囲まれているのとそうでないのでは、上達の速度に大きな違いがでます。
語学以外の価値ある体験を得るチャンスがある
おそらく英語の習得だけを目的とした場合、それは日本でもできることだと言えば正直その通りです。
上に述べたように自分の心がけ次第でいくらでも日本にいて英語を学ぶことはできます。
しかし、英語をツールとして次のような経験を積むことは、日本ではなかなかできないかと思います。
- 異国の地で生活すること
- 自分とバックグラウンドが異なるメンバーと協業すること
- 彼らと成功を共に体験すること
私が社会人の方にも海外に出ることを勧める理由はここにあります。
英語の習得以上のものを得るために留学をすることは、その後の人生を大きく変える体験になり得ます。

海外留学して英語上達を目指す上での注意点
行くだけで英語が身に付くと勘違いしない
日本にいて英語の勉強を継続することは非常に大きな意思の力を要することです。
日々の生活の中で英語学習を習慣づけ、時には外部からの誘惑に打ち勝って、将来のために自分の時間を投資する必要があります。
それさえできれば着実に英語力を伸ばしていくことができます。
一方で留学に来て、海外にいるという事実だけに安心し、暮らしていくための最低限の単語とリスニング力を身につけるだけで終わる人もいます。
多くの時間を日本人同士で過ごし、長くいる割に英語力が伸びていないという事象が発生するのは留学において気をつけるべきポイントです。
留学に行ったから英語力が伸びるのではありません。
その環境を最大限利用して努力し続けることで、英語力を日本にいるより効率的に伸ばすことができるのが留学です。
費用がかかる・留学中の機会損失
留学地にもよりますが、私費留学となると短期でも数十万、長期となると数百万のお金がかかります。
「その値段を出してまで行く意味があるか?」と考えるは当然かと思います。
しかし、私は「その値段を出しただけのリターンを得るための努力をする強い意思が自分にはあるか?」と質問を変えることが重要だと考えています。
費用自体も問題ですが、その費用をかけてなんとなく過ごしてしまうことが一番の問題になり得るからです。
また仕事を辞めての社会人の留学となると、留学期間中に発生していたであろう給料や仕事の機会損失があります。
自分のキャリアのステージにおいて、その期間の就業経験の損失が将来どの程度のインパクトがあるのか事前にしっかりと考えておく必要があります。

日本で英語を勉強するメリット
コストを抑えて学ぶことができる
留学をせずに日本で英語の上達を目指すスタイルの利点はなんと言っても低コストで英語学習ができることです。
もちろん日本にいて従来の英会話スクールに通うのも一つの手段としてあります。
しかし、私としてはオンラインで手に入る教材やツールを使い倒すというのが最も効果的で効率的な日本における英語学習法だと考えています。
そして単に英語を学ぶだけでなく、今の時代ではMOOCなどを利用して完全オンラインかつ低価格で海外大学のコースで学ぶこともできます。
自分のやる気次第で日本にいて英語に触れる・英語を使って勉強する環境はいくらでも作ることができます。

時間・場所を問わず自分のスケジュールで勉強ができる
留学となると物理的な移動を伴うことで、自分の生活を一旦ガラリと変えて人生の色々なことを諦める必要があります。
それが理由で海外に出ることを断念をする人も多いと思います。
一方日本で英語を勉強する場合、そういった制約に縛られることがありません。
自分のスケジュールやペースに合わせて利用可能な英語学習ツールを組み合わせることができます。
現在の生活スタイルを崩さず学習ができることは、日本に留まり勉強する一つの大きな利点です。
オンライン英会話なども今では24時間対応可能なサービスもあり、ネット環境さえあれば本当に時と場所を選ばない勉強を行える時代に私たちはいます。
日本にいて、英語をかなりのレベルにまで上達させることは十分に可能です。

日本で英語を勉強する上での注意点
効率性の問題・時間を要する
いくらやる気があっても、おそらく一日中英語学習づけの生活を送れる人はなかなかいないと思います。
英語は筋トレと同じで繰り返し自分に刷り込んでいくことでようやく身体に身に付くものです。
「どれだけの量を」「継続的にこなせるか」ということが上達における大きな要因になります。
その意味で、周囲が日本語を使っている日本で英語の上達を目指すことは、想像以上に時間のかかることです。
短期的に結果を求めずじっくりとコツコツ取り組んでいく姿勢が必要になります。
学習を継続するモチベーションの維持
オンラインでいくらでも英語学習教材が手に入る今の時代ですが、それを十分に活用して継続して勉強できる人はおそらくごく僅かです。
結局のところ、英語の勉強で最も重要なことは「辞めないこと」「続けること」です。
学習ツールもちろん大切ですが、自分の学習へのモチベーションをどう持続させるかが成功の要因になります。
言い訳を作って勉強を休むことは簡単です。
自分が勉強をする目的を常に意識し、「やらなければ気持ち悪い」と感じる「歯磨き」のレベルまでに英語学習を習慣づけることが重要です。
まとめ
以上、今回は「英語上達のために海外留学をする必要・理由はあるか」というテーマについてのシェアでした。
結論としてはNOです。
しかし、私は自分の体験からも、興味のある人は誰でも是非に留学に挑戦して欲しいと思っています。
勿論、事前に勉強を全くせず、「行けばなんとかなる」と考えることには反対です(時間とお金を無駄にします)。
しっかりと自分で独学ができる基盤が日本で整ってから、+αとして留学の実現を目指しましょう。
また、前述のようにネット環境さえあれば、素晴らしい英語学習ツールに誰でもアクセスすることができます。
それらを十分に利用することで、日本にいても限りなく英語力を向上させることはできるかと思います。
留学を目指す場合も、そのようなツールを活用し、日本にいてできるだけ事前準備をすることが望ましいです。
いずれにせよ英語学習に近道はありませんので、まずはご自身の現在の環境で最大限の努力をしていただければと思います。